楽天リサーチ、PCからのネットバンキングの利用率は飽和状態に


PCからの利用用途

 楽天リサーチ株式会社は21日、「インターネットバンキングに関するインターネット調査」の結果を公表した。調査は9月17日から24日にかけて、楽天リサーチにモニター登録する20歳から69歳までの男女を対象に実施。回収サンプル数は1000件で、性別および年代別に各100件ずつ均等割り付けした。

 調査結果によれば、パソコンからのインターネットバンキング経験者は68.2%。2008年10月に実施した調査結果と同率で、楽天リサーチでは「インターネットバンキングの利用状況は飽和状態にある」と指摘。一方、携帯電話からの利用経験は16.0%で、前年調査の15.6%から若干の上昇にとどまり、楽天リサーチは「携帯電話からの利用拡大が飽和状態打開の鍵になる」としている。

 パソコンからの利用頻度は、「月に2~3回」が33.1%と1位で、「月に1回未満」が21.1%、「月に1回」が18.6%と続く。また、利用用途に関する質問では、「残高・入出金明細などの預金口座の情報照会」が83.3%、「他口座への振込・振替」が77.5%と、どちらも前年調査から10ポイント以上増加しており、インターネットバンキングの利用方法として定着したことが伺える。

 また、インターネットバンキングの長所と短所に関する質問も実施。長所としては、「24時間いつでも利用できる」が85.1%と最も高く、次いで「利用手数料が安い」が43.0%、「インターネットショッピングなどで利用しやすい」が34.6%と、利用時間帯や手数料が長所にあがった。

 一方、短所としては、「個人情報の管理が不安」が51.8%、「システム障害が不安」が39.1%、「ID・パスワードの管理が面倒」が36.4%と、利用時の安全性やシステムの安定稼働に対する不安をあげる割合が多かった。


(左から)インターネットバンキングに対する長所と短所

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(村松 健至)

2009/10/21 16:25