米ブロードバンド刺激策、ラストマイル分野申請の4分の1はWiMAX


 WiMAX普及のための非営利業界団体である米WiMAX Forumは1日、米国ブロードバンド市場のラストマイル問題を解決するため、WiMAXが大きな期待を集めていると発表した。

 オバマ政権は、ブロードバンドの普及率を高めるため、総額72億ドルの財源を用意し、申請に基づき資金を拠出する準備を始めている。

 WiMAX Forumによると、この資金の申請を受け付けているNational Telecommunications and Information Administration(NTIA)と米農務省のRUS Fund双方に提出された申請書類のうち、ラストマイルに関係する申請の4分の1は、WiMAX関連だったことが明らかになった。

 申請の総件数は1130件、総額142億1200万ドルに上るが、そのうちWiMAX関連は300件強で合計16億ドルだった。

 このブロードバンド刺激策では、今回の第1ラウンドで40億ドルが拠出される。申請の総額は280億ドルに上ると推計され、米国のブロードバンド普及とラストマイル問題解決のためには、資金効率の高い方法が必要となる。WiMAXはその分野で大きな注目を集めている。

 WiMAX Forum会長兼社長のRon Resnick氏は「WiMAXは、広い地域の数千の消費者に対して、既存の有線サービスに比べて安く高速に配備できる」と、そのメリットを説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/12/2 11:16