Flash Playerの最新バージョン公開、深刻な脆弱性を修正


 米Adobe Systemsは8日、「Flash Player」に見つかった深刻な脆弱性を修正した最新バージョンを公開した。細工が施されたコンテンツを開くことで攻撃者にコンピュータを乗っ取られ、任意のコードが実行される恐れがある脆弱性を修正した。深刻度は、4段階で最も高い「critical」とされている。

 脆弱性の影響を受けるのは、Flash Player 10.0.32.18以前のバージョンに加えて、AIR 1.5.2以前のバージョン。Adobeでは最新バージョンとなるFlash Player 10.0.42.34とAIR 1.5.3を公開しており、アップデートを呼びかけている。Windows版、Mac版、Linux版がAdobeのサイトからダウンロードできる。

 また、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)でも9日、Flash Playerの脆弱性について注意喚起を行い、「昨今流行している、Webサイトを経由した攻撃ではFlash Playerの既知の脆弱性を使った攻撃が見受けられる」として、Adobeが公開した最新バージョンへのアップデートを強く勧めている。


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(増田 覚)

2009/12/9 13:57