雑誌閲覧サイト「コルシカ」がサービス終了へ


 オンラインで購入した雑誌をWebブラウザー上で閲覧できるサービス「コルシカ」を運営する株式会社エニグモは15日、コルシカのすべてのサービスを3月25日で終了すると発表した。サービス終了の理由についてエニグモ広報部は、「経営的な判断によるもの」とだけ説明している。

 コルシカは、エニグモがスキャンした雑誌のデータをWebブラウザー上で動作する専用ビューワーで閲覧できるサービス。2009年10月7日にサービスを開始した。エニグモは、ユーザーに販売する数量の雑誌をあらかじめ取次を通して購入した上で雑誌をスキャンし、取次から購入した雑誌の冊数だけを販売していた。

 しかしこれに対して、サービス開始当初から、日本雑誌協会が「出版社に無許諾で誌面をスキャンするのは著作権侵害行為」と抗議してサービスの即時中止を要請。これを受けてエニグモは、対象を日本雑誌協会会員社以外の出版物のみに縮小したが、その後、10月14日にサービスを休止していた。


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(増田 覚)

2010/3/15 19:06