2010年末までに、ドイツの3世帯に2世帯へブロードバンドが普及


 独IT業界団体のBITKOMが市場調査研究所EITOの調査をもとにまとめたデータによると、ブロードバンド普及率が2010年末には前年比9%の伸びを示し、3世帯に2世帯にあたる2650万世帯に普及することがわかった。さらに2011年末には2850万世帯となる見込みだ。

 現在のドイツで、増加の原動力となっているのはCATV経由のブロードバンドだ。2009年末には前年同期比45%増加し、230万世帯に上っているという。速度も100Mbpsのものが普及しており、2190万世帯が利用するDSLに比べて魅力が増しているようだ。ドイツでは光ファイバーや衛星回線もブロードバンドとして利用されるが、その数はまだ少ない。

 ドイツ政府もブロードバンドの普及には本腰を入れており、2010年末までに全国の世帯においてブロードバンド接続を可能にする予定。今年度の目標を達成した後は第2段階としてさらに高速なネットワーク構築を目標としており、2014年末までに75%の世帯をカバーする50Mbpsの高速通信網の構築を目指すとしている。


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(Gana Hiyoshi)

2010/3/23 12:42