アイ・オー、DLNA 1.5やRAID対応の新型NAS「HDL2-Sシリーズ」


HDL2-Sシリーズ

 アイ・オー・データ機器は、LAN接続型HDD「LAN DISK Sシリーズ」の新製品として、3.5インチのHDDを2台搭載した「HDL2-Sシリーズ」を4月下旬に発売する。標準価格は2TBモデルが3万8850円、3TBモデルが5万85円、4TBモデルが6万6780円。

 「HDL2-Sシリーズ」では、2台のHDDに同一データを書き込む「ミラーリングモード(RAID 1)」機能、2台のHDDを1台のHDDとして扱う「スパンニングモード」に対応。出荷時の設定はスパンニングモードになる。また、HDDはユーザーによる手動交換も可能で、交換用HDDの種類は後日案内される。

 機能面では、外出先からインターネット経由で自宅のHDL2-Sシリーズにアクセス可能な「Remote Link」機能をサポート。Windows 7環境では、Windows Media Player 12と本製品添付のクライアントソフトを組み合わせて、自宅内のコンテンツダウンロードすることなく、インターネット経由でストリーミング再生できる。

 DLNA 1.5をサポートしたDLNAサーバー機能を備え、DLNAクライアント機能を持ったデジタルテレビなどで本製品に保存したコンテンツの再生が可能。ただし、著作権保護技術「DTCP-IP」はサポートしておらず、デジタル放送などの著作権保護されたコンテンツは利用できない。

 また、iTunesサーバー機能、BitTorrentダウンロード機能に対応。本体USBポートにデジタルカメラをつないで、撮影した写真を取り込める機能、非アクセス時にHDDの回転を停止する省電力機能も備える。


電源ボタンは本体側面にある本体背面

 加えて、本体USBポートにつないだUSB接続型のプリンターやスキャナーなどを、LAN上で共有できる「net.USB」機能も用意。「net.USB」は30日間の無償試用が可能で、継続して利用したい場合にはアイ・オーの直販サイト「ioPlaza」で販売されているアクティベーションキー(980円)を購入する必要がある。なお、4月30日まではアンケートに回答することで、無償で「net.USB」の正規版を適用できるキャンペーンも実施されている。

 このほか、PCとUSBケーブルで接続して本体をUSBストレージ(NTFS形式)として利用できるモードも用意。ただし、Windows XP環境では利用できない。また、Mac OS X 10.5以降の環境では読み込みのみ利用できる。USB関連ではこのほか、Windws 7/Vista環境において、PCと本体をUSB接続してネットワーク設定を完了できる「Easy Setup」機能も備える。

 有線LANインターフェイスは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポート、ホスト用USB 2.0/1.1×1ポート、PC接続用USB 2.0/1.1×1ポートを搭載。対応OSはWindows 7/Vista/XP(32bit版)およびMac OS X 10.4以降。

 本体はプラスチック筐体を採用。大口経静音ファンやゴム足による本体動作時の静音化も図った。本体サイズは約90×135×176mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約2.2kg。このほか製品は、UPS(無停電電源装置)と連動し、停電時の電源シャットダウン機能も備える。


HDDを取り外したところ底面部

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(村松 健至)

2010/3/24 11:43