2009年の国内コンテンツ産業市場は12兆843億円規模、デジタル化率が49.9%に
「デジタルコンテンツ白書2010」発刊
デジタルコンテンツ白書2010 |
財団法人デジタルコンテンツ協会は1日、デジタルコンテンツ産業市場の統計データや動向をまとめた「デジタルコンテンツ白書2010」を発刊した。A4変形判・208ページで、価格は1万2600円。監修は経済産業省商務情報政策局。
デジタルコンテンツ白書は2001年から発刊されており、今年で10年め。今回の2010年版では「コンテンツ、この10年とこれから」をテーマに、10年間の市場規模の推移もまとめている。特集記事では、電子書籍のこれまでの歩みと将来、3D映像コンテンツについてもとりあげた。
デジタル以外を含む国内コンテンツ産業全体の市場規模は、2007年の13兆1763億円をピークに、2008年には12兆8616億円へと2.4%減少、さらに2009年は12兆843億円で6.0%減少した。2年連続の減少で、しかも減少率も拡大している。
国内のコンテンツ産業の市場規模の推移 |
流通メディア別で見ると、パッケージが5兆7114億円で、全体の半分近くを占めている。次いで放送が3兆4493億円、拠点サービス流通が1兆5239億円、インターネットが7443億円、携帯電話が6556億円。パッケージや放送、拠点サービス流通が前年より減少する中で、インターネットが1.1%増加、携帯電話が14.1%増加と成長しているが、インターネット・携帯電話が流通全体に占める割合は合計11.6%にとどまり、まだ発展途上の段階にあるという。
コンテンツ産業全体が縮小する一方で、デジタルコンテンツは2009年に6兆272億円に上り、前年比6.6%増加。コンテンツ産業全体の49.9%を占めるまでに成長した。分野別では、映像が2兆7378億円、図書・新聞・画像・テキストが1兆1140億円、音楽・音声が1兆1382億円、ゲームが1兆271億円。
2009年の国内コンテンツ産業の市場規模(分野別) | 2009年の国内コンテンツ産業の市場規模(流通メディア別) |
2009年の国内デジタルコンテンツ産業の市場規模(分野別) | 2009年の国内デジタルコンテンツ産業の市場規模(流通メディア別) |
関連情報
(永沢 茂)
2010/9/1 16:46
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