「職場でのネット検索頻度は家庭の2倍」ネットレイティングス調査


 ネットレイティングス株式会社は18日、職場におけるインターネット利用動向の調査結果を発表した。インターネット視聴率調査「Nielsen NetRatings NetView」の結果をもとにした今回の分析では、検索サービスの「1人あたりの訪問数(利用頻度)」が家庭では15回だったのに対し職場では29回と、約2倍の数値を記録していることなどがわかった。

 本調査によれば、国内の家庭および職場からPCを用いてインターネットへアクセスしているユーザーは2010年8月段階で6063万人。うち約20%に相当する1771万人が職場からPCを利用しているという。また、職場PCからの利用者の約52%にあたる約921万人が、家庭のPCからもインターネットを併用している。総利用時間とページビューについては、4割程度が職場からとなっている

 職場利用の特徴が顕著に現れている例としては、時間帯別の利用率がある。ビジネスアワーにあたる7~18時は、家庭よりも総じて利用率が高く、ピーク時には約80%に達している。家庭利用では最も高くなっても21時の約60%であり、職場での利用率が全体的に高い傾向という。

 検索の利用動向については「1人1回あたりの利用時間(1訪問あたりの利用時間)」は職場・家庭とも約2分30秒でほぼ同等の調査結果が出ている。しかし「1人あたりの訪問数(利用頻度)」は職場29回に対し、家庭15回と大きな差が出た。

 ネットレイティングスでは、職場からの利用が増加する状況を受け、2010年7月度からNetViewの職場パネル(調査対象者)の増員、調査対象サイト数を従来比8倍の1200に拡張するなどの対応を行っている。


職場および家庭からのインターネット利用人口分布時間帯別のインターネット利用率




関連情報


(森田 秀一)

2010/10/8 12:33