Appleと電通グループ、日本でiAdを展開へ


 株式会社電通は10日、米Appleのモバイル広告ネットワーク「iAd」を2011年の早い時期に日本で展開するためのパートナーシップを締結したと発表した。電通は広告販売と広告制作を担当し、AppleはiPhoneとiPod touchのユーザーに向けたiAdの配信業務を行う。

 iAdは、iPhoneやiPod touchのアプリ内に組み込む形で広告を配信するサービスで、7月に米国で開始した。これまでにAT&TやBest Buy、Chanelなどの著名な広告主が活用しており、アプリ開発者に対して新たな収入源を提供している。

 今回の提携についてAppleのiAd担当副社長であるアンディ・ミラー氏は、「米国での事業開始以降、iAdを展開するクライアント数が倍となるような驚異的な成功を遂げた後、日本でiAdを展開することに興奮している。電通は世界で最も有力な広告会社の1つであり、日本におけるiAdの理想的なパートナー」とコメントしている。

 また、電通の取締役副社長執行役員である森隆一氏は、「モバイル広告は、日本の最も急速に成長したプラットフォームの1つ。広告主やアプリ開発者にとって、モバイル広告の可能性を最大限に活用していただける新しい機会となる」と語っている。

 なお、電通子会社のサイバー・コミュニケーションズ(cci)は、広告制作進行とメディアプランニングを含む、日本におけるiAdのワンストップサービスを提供する。


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(増田 覚)

2010/11/10 18:05