「この先6時間、使用率は80%以下でしょう」ヤフーが“電気予報”提供開始


 ヤフー株式会社は27日、東京電力エリアの電力使用状況を予測する「電気予報(ベータ版)」の提供を開始した。

 電気予報(ベータ版)は、Yahoo! JAPANの節電情報サイトなどで公開。向こう24時間の推定電力使用状況と、1週間先までの推定最大電力使用時間帯および使用率を予測する。東京電力が発表した使用状況グラフの実績や日本気象協会発表のデータなどをもとに、ヤフーが独自の集計方法で算出している。現段階の予報精度は、直近24時間の短期予想で誤差2%程度、1週間先の長期予想で誤差4%程度。

 例えば27日の概況は、「日中の東京電力エリアの電力使用率は、79~80%程度となり、もっとも電力消費が多くなるのは10~12時になるでしょう」となっており、時間帯別の推測電力使用率のグラフも掲載している。

電気予報(ベータ版)

 Yahoo! JAPANのトップページに掲載している「東京電力の電力使用状況メーター」もデザインを変更。直前の実績のほか、向こう6時間の予報グラフ、「この先6時間、使用率は80%以下でしょう」といった概況も表示するようにした。なお、電気予報は東京電力エリア地域限定での公開となる。

 Yahoo! JAPANでは3月22日より、東京電力が発表する電力使用状況をグラフ化した「東京電力の電力使用状況メーター」を掲載していたが、“いま現在”の実績値に基づいたものだった。最大で1時間20分程度の遅れが生じてしまうことから、リアルタイムでの情報提供が難しく、さらなる節電対策に向けて改善を求める声も多数あったという。そこで利用者がより効率的に節電準備が行えるよう、電力の使用状況を予測して伝えることにした。

 ヤフーでは、電気予報をTwitter(@Yahoo_DenkiYoho)でもつぶやくほか、Yahoo! JAPANデベロッパーズネットワークにおいて電気予報のAPIも公開している。


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(永沢 茂)

2011/4/27 13:15