GMO、24時間無料の社員食堂をオープン~福利厚生拡充で託児所も


 GMOインターネット株式会社は、福利厚生の一環として、社員食堂「GMO Yours」を6月17日にオープンする。同社グループの社員約2300人は食事やドリンクが24時間無料。社員のための託児所も近日中にオープン予定で、世界一の社員食堂・託児所を目指すという。

 社員食堂は24時間オープン。8~20時まではカフェコーナーとして、セルリアンタワー東急ホテルから仕入れる焼きたてのパンとエスプレッソマシーンによるコーヒーを提供。お茶や黒酢ジュース、フルーツジュースが飲めるコーナーも設けている。

 12~14時まではビュッフェ形式のランチを提供。メニューは日替わりで、管理栄養士の助言が反映されており、食材の産地やカロリーも表示される。ランチはオフィスへのテイクアウトも可能だ。名店のシェフを招いた出張ビュッフェも定期的に実施する。

12~14時まではビュッフェ形式のランチを提供。食材の産地がボードに表示される
ドリンクはお茶のほかにも黒酢ジュースやフルーツジュースが飲めるコーナーもあるお菓子は取り放題、フルーツはもぎ放題という
報道陣に振る舞われたビュッフェメニュー。同メニューでは、好きなものをトレーに乗せてから重さを量り、社員に配布される「yoursカード」をかざすことで食事量を記録する。社員食堂の経費は事業部ごとに負担するため、大食いの社員がいる場合はそれだけ経費も高くつくことになる
クーポン共同購入サービス「くまポン」のイメージキャラクターをあしらったカフェラテも無料

 また、残業や夜勤のスタッフのために、おにぎりやスナックなどの軽食を提供するFamily Mart自販機を設置。同社グループの社員であれば、24時間いつでも無料で利用することが可能だ。

Family Mart自販機でおにぎりを買う熊谷社長

 金曜日の夜には、18~22時まで専属のソムリエ、DJブース、カラオケ機材を備えたバーが開かれ、グループ会社のスタッフ同士が仕事を終えて交流できる場となる。アルコール類もすべて無料。

毎週金曜日の18~22時まではバーがオープンする。専属のバーテンダーがカクテルを作ってくれる。グラスにはGMOのロゴマークも

 社員食堂は100坪弱で150席を用意。設備面ではボックス席やカウンター席、社員が託児所に預けている子供と一緒にランチを楽しめる子供用のいすも備える。無線LANを利用できるほか、社内イントラから混雑状況やメニューを確認することも可能だ。

 さらに、社員が子供を預けられる託児所「GMO Bears」、プロのマッサージ師によるボディケアサービスを10分500円で受けたり、仮眠用の昼寝スペースを1人30分まで利用できる施設「GMO BALI RELAX」も近日中にオープンする予定。

 GMO Bearsは0~6歳の子供を預けることが可能で、料金は未定だが、営業時間は8~21時までの予定。GMO BALI RELAXのマッサージスペースは予約制、昼寝スペースは10台用意する。営業時間は12~20時の予定。

GMO Bearsの概要GMO BALI RELAXの概要
GMO Bearsについて説明する熊谷社長10分500円でプロのマッサージ師によるボディケアサービスを受けられるマッサージスペース
1回30分まで利用できる昼寝スペース。熊谷社長は今後、スタッフにシエスタをするよう勧めていくという
左から熊谷社長、社食プロジェクトを担当した浅香光氏、託児所プロジェクトを担当した稲垣法子氏

 今回の福利厚生拡充は2010年10月に開かれたGMOグループの全体会議で公約され、世界一の社員食堂と託児所を目指すプロジェクトが発足。グループ各社からプロジェクトのメンバーを募り、意見を出し合ってオープンの準備を進めてきた。

 16日に開かれた報道陣向けの見学会では、GMOインターネット代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏が出席し、福利厚生を拡充する目的について「インターネット業界を勝ち抜いて世界一のサービスを提供するには、優秀な人材が集まる仕組みが不可欠」と説明した。

 「社員食堂を作るに当たっては自分がGoogleの食堂に行ったり、スタッフが他社の食堂を訪問するなどして研究した。社員食堂が24時間無料というのはおそらく日本初、海外でもFacebookやTwitterくらいしか例がないのではないか。」

 なお、総工費は社員食堂が7000万円、託児所が2000万円。運営費は合計で毎月2000万円かかるという。


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(増田 覚)

2011/6/16 16:41