名刺管理アプリ「KYBER Business Card」、6月中の登録で名刺100件分が無料


 株式会社オーリッドは、独自の画像認識技術とOCRを用いたクラウド型名刺管理アプリケーション「KYBER Business Cards(カイバービジネスカード)の料金プランを7月1日より改定すると発表した。料金プラン改定にともない、6月末までにユーザー登録を行なうと、名刺のデジタル化100件を無料で利用できるキャンペーンを実施している。

 「KYBER Business Cards」には、Android版とiPhone版があり、いずれもアプリのダウンロードは無料。ユーザー登録を行い、ユーザーIDでデータを管理するため、Androidで撮影・登録した名刺のデータをiPhoneで閲覧することも、その逆も可能だ。また、現在はデータの閲覧と編集のみで名刺画像の撮影および登録には対応していないが、iPad版アプリも無料で提供されており、iPadアプリでも同じ名刺データを共有できる。

 今回の料金プラン改定では、従来1000円だった月額基本料金を無料にした。名刺のデジタル化チケット料金については、旧プランでは50件450円・100件800円の2プランだったが、新プランでは15件230円(単価15.3円)・45件600円(単価13.3円)・100件1200円(単価12.0円)の3プランを用意した。

データはクラウド上に保持されるため、iPhoneでもAndroid端末でも同じデータを利用できる。ただし、ログインの排他制御があり、ひとつのIDで複数のスマ―フォンから同時ログインはできないiPhoneで入力したデータをiPadで閲覧した画面。iPadはスマートフォンと同時ログインができ、地図もひとつの画面に表示される
iPhone 3GSでアプリを起動した時の画面。なお、利用にはまずID登録をする必要がある起動画面で「カメラ」を選ぶとカメラが起動し、名刺撮影用のガイド枠が表示されるのでガイドに合わせて撮影する縦位置で見やすいように画像を90度回転する画像を回転し、問題なければ送信する
データ化が終わると、こんな形で表示されるデータ化された名刺の住所をタップすると、地図表示と経路検索の選択画面になる地図表示を選択すると、Googleマップで目的地を中心とした地図が表示されるデータ化された電話番号をタップすると電話発信できる。メールアドレスをタップすると、宛先アドレスを入力済みのメール送信画面になる。「連絡先をエクスポート」を押すと、iPhoneのアドレス帳に転送する

 株式会社オーリッドによれば、OCRに加え、独自の画像認識技術や生産管理システムと、中国の藩陽および大分県を拠点とした圧倒的な人的リソースによって精度の高い認識を可能にしているという。OCR処理を行ったあと、人が目視によって確認するため、OCRでは誤認識されやすい数字の「1」とアルファベット小文字の「l」(エル)、数字の「0」とアルファベット大文字の「O」(オー)なども正しく識別できるという。また、人手で確認・修正するため、凝ったレイアウトの名刺や透明のプラスチックに印刷された名刺なども高い精度で、正しいフィールドにテキストでデータ格納することができる。データはクラウド上に保持するため、起動パスワードやリモートワイプなどを併用することで、端末を落とした場合にも個人情報流出の心配がなくなる。

 利用するには、iPhone版の場合はApp Storeから無料の「KYBER Business Cards」をダウンロードし、iPhoneのカメラで撮影して、データ化するエリアを必要があれば編集し、送信する。データ化されたアドレス帳画面は、電話番号をクリックすれば電話をかけることができ、メールアドレスをクリックすればメール送信画面になる。また、住所をクリックすればGoogleマップの該当地点が表示される。

 人的リソースによって高精度な認識を実現しているが、24時間体制で稼働しているため、夜に送信すると朝まで待つということはない。ただし、6月中はキャンペーンで名刺100枚まで無料のため、通常よりデータ化に時間がかかる可能性があるという。

 なお、株式会社オーリッドでは、名刺に限らず、文字の入ったあらゆる画像のデジタル化に対応した、フル機能の「O-RID KYBER for Windows」も提供しているが、これについても7月1日にサービスプランの改定と機能強化を予定しているという。

以下は名刺以外もデータ化するWindows向けサービスの例。ペットボトルのラベルもOKOCRで読み取れないものも人が目視でテキスト化するため、手書きの逆さ文字もできる限りテキスト化する手書き名刺のデータ化例
史跡名所の看板も。石碑の文字なども読み取れさえすればデータ化できる観光地の案内板をテキスト化シェフが手書きしたレストランのメニューも
道頓堀の看板をテキストデータ化コンビニの棚に並んだ商品名も手書き文字の入った図面や帳票もできる限りテキスト化する

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(工藤 ひろえ)

2011/6/17 19:37