Thunderbirdがセキュリティ修正版公開、Firefoxは「5」がセキュリティ修正版に


 Mozillaは21日、メールソフト「Thunderbird」の最新版となるバージョン3.1.11を公開した。Windows版、Mac OS X版、Linux版がMozillaのサイトなどからダウンロードできる。現在Thunderbirdを利用しているユーザーには、48時間以内に自動更新機能によりバージョンアップが通知される。

 Thunderbird 3.1.11では、パフォーマンスや安定性の改善のほか、合計6件の脆弱性を修正。6件中5件は脆弱性の重要度が4段階で最も高い“最高”とされており、悪用された場合に任意のコード実行につながる恐れのある脆弱性が含まれている。

 また、Firefoxについても、Thunderbirdと同様の脆弱性を含むセキュリティアップデートを実施。Firefox 4については、新たに公開されたFirefox 5がセキュリティ修正版となっており、「Firefox 4.0.2」のようなFirefox 4の修正版が別途リリースされる予定はない。

 Firefox 5では合計8件の脆弱性を修正しており、WebGLにおける複数のクラッシュやクロスドメイン画像漏えいの問題などを修正している。

 Mozillaでは今後も、Firefoxについてはセキュリティアップデートとメジャーアップデートを区別せずに、新バージョンの提供を行っていくとしている。

 一方、旧バージョンのFirefox 3.6については、セキュリティ修正版となるバージョン3.6.18を公開。Firefox 3.6については最短で2011年9月にサポートを終了する予定のため、Mozillaではできるだけ早く最新版にアップデートするようユーザーに呼びかけている。


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(三柳 英樹)

2011/6/22 15:02