楽天・三木谷社長が経団連を退会~Twitterで公表


 楽天株式会社の会長兼社長、三木谷 浩史氏は6月24日、Twitterで「念の為、昨日経団連に脱退届を提出しましたので、ご報告申し上げます。」とツイート、経団連を退会したことを明らかにした。楽天は経団連に2004年に加盟。三木谷氏社長は、5月27日に経団連脱退を考えているとツイートし話題になったが、その際に「楽天において、そもそも利益ありましたか? 経団連。」という質問に「ない」と一言で答えている。

経団連退会を報告する三木谷社長のツイート

 三木谷社長は5月27日に、「そろそろ経団連を脱退しようかと思いますが、皆さんどう思いますか?」とツイート。「なぜ、脱退しようと思われたのですか?」という質問に「電力業界を保護しようとする態度がゆるせない。」とツイート。また、「なんで関経連のトップが関電なのか、このタイミングで?」と怒りを表している。

 さらに三木谷社長のツイートをさかのぼると、5月4日に、「東電の賠償、電気料値上げで…政府・民主容認へ」という楽天ソーシャルニュースの記事にリンクをはり、「狂ってる。というか、終わってる。」とつぶやいている。その三木谷氏のツイートに対して、「払いたくない。」とコメントしたリツイートに対しては、「日本の電気料金はすでにアメリカの倍です。」と返している。

 5月3日にも三木谷社長はTwitterで寄せられた質問に対して「電力業界は原子力も含め抜本的な改革が必要である。地域独占と政官財メディアの癒着も今回の根本的原因の一つ。経産省の責任も大きいと思う。」と返答している。

 東京電力の賠償負担については、「原子力損害賠償支援機構法案」を政府が閣議決定したことに対して、「資本主義の原則からまず東京電力がや株主が負うべきで、投資リスクを負うことで成功した場合に利益を得るという資本主義や株式市場の原則を踏みにじるもの」との批判が内外からある。

 なお、ニコニコニュースによれば、三木谷社長は6月30日のニコニコ生放送「田原総一朗 談論爆発!」に出演。田原氏が、経団連脱退の真意や6月20日に収監された堀江貴文氏について三木谷社長に聞く予定だという。

 


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(工藤 ひろえ)

2011/6/24 19:58