全面再開した「PlayStation Network」、お詫びパックの入手方法など案内


 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は6日、日本における「PlayStation Network」と「Qriocity」のサービスを全面再開したことを告知した。これにあわせて同社サイトでは、4月に不正アクセスを受けて個人情報が流出してからの経緯や、サービスの利用再開手順、FAQなどの情報をまとめたページを開設した。

 同ページでは、「最高のエンタテインメントを、すべての皆様に安心してお楽しみいただくために。」と題したメッセージを掲載。長期間にわたってサービスを停止していたことをあらためて謝罪するとともに、より強固なセキュリティシステムとより安全な個人情報管理体制などを確保した上で再開したことを報告している。

 セキュリティ強化策としては、「新たな攻撃に対する自動的なソフトウェア監視機能と環境設定項目の管理機能の強化」「データ保護と暗号化のレベル強化」「PlayStation Network/Qriocityネットワークへの不明なソフトウェアの侵入、不正アクセス、不審行為の検知能力向上」「新たなファイアウォールの増設」に加えて、 新たにCISO(チーフ・インフォメーション・セキュリティ・オフィサー)職を設置したことを挙げている。

 CISOは、PlayStation Networkなどのネットワーク運用を担当している米Sony Network Entertainment International内に設置。このCISOが「ソニー株式会社のCIOに直接レポートしながら、継続的にPlayStation NetworkおよびQriocityの情報セキュリティ管理能力の向上に取り組み、個人情報管理体制の強化を図る」としている。

 サービス停止によりユーザーに迷惑をかけたことのおわびとして、ゲームタイトルや映像コンテンツなどを含む「感謝とおわびのパッケージ」を無償提供することは以前からアナウンスされていたが、その入手方法についても案内している。

 同パッケージは、7月6日から8月4日までの30日間、PlayStation Storeで無料で提供する。対象は、4月21日までにPlayStation Networkのアカウントを取得した会員。

 なお、映像コンテンツについては、PlayStation Network/Qriocityのアカウントを保有する全ユーザーが対象となる。ただし、動画コンテンツについてはダウンロード可能期間は7月8日から7月10日の3日間となっている。


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(永沢 茂)

2011/7/7 15:39