Facebook、新興国向けにフィーチャーフォン対応Javaアプリ公開
米Facebookは12日、新興国向けに、フィーチャーフォンで利用できるJavaアプリ「Facebook for Every Phone App」を無料公開した。
Facebook for Every Phone Appには、ニュースフィード、受信箱、写真、写真アップロード、電話のアドレス帳から友人を登録する機能などが含まれており、現在、2500種以上のフィーチャーフォンで利用できる。
Facebookモバイルサイトからダウンロードできるほか、フィーチャーフォン向けアプリストアのGetJar、Appia、MobileWeaverなどからも入手可能だ。
Facebook for Every Phone App(Facebook Mobileノートページより画像転載) |
Facebookでは、新興国のユーザーがアプリを試しやすくするため、キャリアとの合意のもと、Facebook for Every Phone Appからのデータ通信料金を90日間無料にした。
このキャンペーンを利用できるキャリアは20社。国別で見ると、インド、パキスタン、バングラデシュ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、エジプト、ナイジェリア、英国、ドイツ、ポルトガル、トルコ、ブラジル、ロシアのキャリアとなっている。
Facebook for Every Phone Appはデータ送受信を最適化しているため、他の一般的なJavaアプリや携帯サイトを利用するよりもデータ通信量が少ない。そのため90日の無料期間終了後も、新興国の人々が利用しやすいのではないかとFacebookでは考えている。
このアプリのベースになっているのは、イスラエルのフィーチャーフォン向けアプリ開発会社Snaptuが開発したアプリだ。Facebookは2011年1月にSnaptuと提携した後、3月には買収していた。
Facebookは、世界中の人々にリーチしようとしている。機能の少ないベーシックフォンやSMSからもFacebookを無料でで利用できる「0.facebook.com」も公開している。今回のフィーチャーフォン対応により、ベーシックフォン、フィーチャーフォン、スマートフォン、そしてウェブと、インターネットのあらゆるエントリーポイントを押さえたことになる。
現時点でFacebookは、ベーシックフォンやフィーチャーフォンのユーザーから収益を上げることはできていない。しかしこれらのユーザーがアップロードした写真や友人のネットワークは、裕福なウェブユーザーにも広がることになる。そしていずれ新興国市場が立ち上がり、スマートフォンやウェブが利用されるようになったときには、Facebookはさらに多くの収益機会を得ることになるだろう。
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2011/7/13 12:05
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