BIGLOBEメールがリニューアル。SNS連携、容量5GBなど大幅に強化して8月にβ開始

~新メールアドレス「@biglobe.jp」は早いもの勝ち


NECビッグローブ株式会社 代表取締役執行役員社長 古関義幸氏

 NECビッグローブ株式会社は7月25日、「BIGLOBEメール」をリニューアル、TwitterをはじめとするSNSと連携するメールサービスとして8月1日にベータサービスを開始すると発表した。約2カ月のベータサービス期間を経て、10月3日より正式サービスとして提供する。BIGLOBEの会員登録をすれば、誰でも無料で利用できる。

 リニューアル後の新サービスでは、SNS連携のほか、容量も5GBまで無料、保存期間は無期限、保存通数も無制限、標準でIMAP対応、POP/SMTP over SSL対応など大幅な強化を行う。5GBを超えた場合の有料プラン対応などについては、「現在BIGLOBEメール利用者では5GBを超えるユーザーはほとんどいない状況だが、ベータサービスの利用状況や要望を見て検討したい」(NECビッグローブ 古関義幸社長)という。

 ウェブメールのため、パソコンでもAndroid OS/iOS搭載スマートフォン、携帯電話でも利用できる。使い勝手としては、利用者は「BIGLOBEメール」にログインするだけで、SNSに個別にログインすることなく、Twitterのタイムラインなど連携サービスの情報が閲覧・利用できる。SNSとの連携スケジュールは、10月の正式サービス開始時にTwitterをサポート、続いて年内にFacebook、次にmixiといった順で対応を進めていく予定だ。

 TwitterのタイムラインやFacebook上の情報がメールでまとめて閲覧できるだけでなく、あらかじめ登録したブログやニュースサイトの新着情報を確認できるRSS機能も提供する。

 読み込んだTwitterやFacebookの情報、メールの情報などをまとめるノート機能も提供。たとえば、グループ旅行を予定している場合、旅程の告知メール、旅行に参加するメンバーの旅行に関するツイートやFacebookで公開した写真など、関係する情報をドラッグ&ドロップ操作でひとつのノートにまとめ、さらにそのまとめたノートを共有することもできる。

SNS連携だけでなく、最大容量5GBなど、基本仕様も大幅に強化される機能面では、SNSとの連携と翻訳、地図、カレンダーとの連携がポイントだ
関連するツイートやFacebookの写真、メールなどをドラッグ&ドロップ操作でひとつのノートにまとめることができるまとめたノートは共有も可能だ

 また、Google翻訳や、BIGLOBE地図、カレンダーなどの機能も提供。英文メールをワンクリックで日本語に翻訳したり、メール本文中の住所にマウスオーバーするだけで当該地点が地図で表示されるなど利便性も大幅に向上する。カレンダー機能では、タブで画面を切り替えるだけでスケジュールが確認でき、メール本文に日付が記載されている場合は、ワンクリックで当該日付に予定追加できる。また、予定に関するメールをドラッグ&ドロップ操作でカレンダーの当該日付に登録することも可能だ。

 なお、地図や翻訳、カレンダー連携などは、サービス開始時はパソコンからの利用のみの対応となり、Android OSやiOS搭載のスマートフォンやタブレット、携帯電話(フィーチャーフォン)では利用できない。

メール本文中の住所にマウスオーバーするだけで当該地点の地図が表示されるメール本文中の日付にマウスオーバーすると、日付当日の予定が表示される。メール本文を掴んで左下のカレンダーの日付にドラッグ&ドロップすると、メール本文がカレンダーの当該日付に登録される
ホテルを予約した時に英文できた確認メールを日本語に翻訳した画面左の画面で右上にある「並べて表示」ボタンをクリックすると、英語の原文と翻訳を並べて表示できる
スマートフォンやタブレットにはパソコンとは別のモバイル用画面が用意されるAndroid端末から見たカレンダー画面。パソコンのようなドラッグ&ドロップ操作による予定登録機能など地図や翻訳、カレンダー連携はスマートフォンや携帯電話では利用できない

 古関社長は、「たくさんの方にご利用いただきたいと考えているので、8月1日のベータオープン時にはベータサービスに登録していただいた方へのプレミアムを考えたい」とコメント。

 具体的には、現在のBIGLOBEメールで取得できるメールアドレスは「希望のアカウント@3文字のサブドメイン.biglobe.ne.jp」となり、サブドメインもあるためそれなりに長くなるところ、8月1日のリニューアルサービスベータ開始時には、「希望のアカウント@biglobe.jp」というドメイン部分が短いメールアドレスの付与を開始する。ベータサービスで取得したアカウントは正式サービス後も利用できる。こだわりのアドレスや短いアドレスを取得したい場合は、8月1日のベータ開始時に登録した方が良さそうだ。

 SNS連携について古関社長は「BIGLOBEのメールアドレスで認証・ログインすると、連携するサービスに自動的にログイン認証を行う、BIGLOBEオープン認証基盤を構築した。この認証基盤技術によって、BIGLOBEサービスを通じてさまざまなサービスと連携して利用していただくことが可能になった」とSNS連携を実現する基盤となる認証技術の重要性を強調。

 古関社長は、この認証技術を元にして、従来はポータルサイトとしてサイトから利用者が能動的に各種情報へリンクをたどるなどして利用する必要があったところを、BIGLOBEメールを中心として、さまざまなサービスの情報を一元的に利用できる集約地点として、BIGLOBEサービスをパーソナウルクラウドの核とするサービスコンセプトを説明した。


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(工藤 ひろえ)

2011/7/25 14:53