米Twitterが米Bagcheckを買収、元Yahoo!著名技術者がTwitterに入社


 米Twitterは8日、米Bagcheckを買収した。買収金額などの詳細は明らかになっていない。

 Bagcheckは、自分の「バッグ」の中にある物をリストにして共有できるサービスで、自分の好きな物や情熱を抱いている事柄を、他の人と共有できるようにすることを目的としている。本物のバッグの中身でも良いが、バッグを拡大解釈して、自分の趣味のコレクション写真などをリストにすることが可能だ。

 買収により、Bagcheckの2人の共同創業者のうち、Sam Pullara氏はTwitterエンジニアリングチームに加わり、もう1人のLuke Wroblewski氏は「次の大仕事に取り掛かる」ためとして、Twitterには入社しない。

 Pullara氏の発表によれば、Bagcheckは現在のままサービスを継続する。しかし将来に不安を抱くユーザーのために、HTMLまたはJSONファイルにエクスポートできる機能が急遽設けられた。将来的に、TwitterがBagcheckサービスを利用するかどうかについては明らかにされていない。

 今回、Twitterエンジニアリングチームに加わることになったPullara氏は、有能なエンジニアであると同時に、ベンチャービジネス、M&A、技術評価等にも優れているとされ、Twitterでの役割に注目が集まる。

 Pullara氏はGauntlet Systemsを創業し、その後同社が米Borlandに買収されるとBorlandのチーフアーキテクトを務めた。その後、Yahoo!ではチーフテクノロジストとなり、様々な新技術を導入するための技術評価や、Yahoo!のM&A部門とも協力して働いたとされる。さらに、Yahoo!、Google、MySpaceが設立した「OpenSocial Foundation」のYahoo!代表ボードメンバーを務めた経歴も持つ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/8/9 11:40