Adobe Reader/Acrobatの定例アップデートが公開、13件の脆弱性を修正


 米Adobe Systemsは米国時間13日、Adobe Reader X/Acrobat Xの定例セキュリティアップデートとなるバージョン10.1.1を公開した。Windows版およびMac版がAdobeのサイトからダウンロードでき、ソフトのオンラインアップデート機能からも更新が行える。

 Adobe Reader X/Acrobat Xのバージョン10.1.1では、合計13件の脆弱性を修正。これらの脆弱性の中には、リモートから任意のコードを実行される恐れのある脆弱性も含まれている。Adobeでは脆弱性の危険度を4段階で最も高い“Critical”に分類している。また、バージョン10.1.1では、Adobeが7月に買収したEchoSignの電子署名技術にも対応した。

 旧バージョンのAdobe Reader/Acrobatについても、同様の脆弱性を修正したWindows版/Mac版のバージョン9.4.6および8.3.1が公開された。Unix版については、修正版となるAdobe Reader 9.4.6を11月7日に公開する予定としている。

 Adobe Reader/Acrobatの次回の定例アップデートは12月13日の予定。なお、Adobe Reader/Acrobat 8は2011年11月3日にサポート期間が終了となり、その後はセキュリティアップデートも提供されないため、ユーザーに対して新バージョンへの移行が推奨されている。


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(三柳 英樹)

2011/9/14 16:11