NTT西日本、HuluやYouTubeを視聴できるAndroid STB「光BOX+」発売
NTT西日本が発売するSTB「光BOX+」 |
西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は21日、フールージャパン合同会社(Hulu)との協業を発表した。3月22日には、テレビでHuluなどのインターネット映像サービスが視聴できるセットトップボックス(STB)「光BOX+」を発売する。価格は9240円。NTT西日本のオンラインショップでの購入も可能だが、取付工事などは西日本エリアに限られる。
「光BOX+」は、OSにAndroid 2.3を採用し、HDMIでテレビと接続するSTB。Huluの映像サービスが視聴できる専用アプリや、YouTubeの公式チャンネルをテレビのチャンネルのように視聴できる「動画チャンネル」アプリを備え、リモコン操作でテレビで動画を視聴できる。リモコンは加速度センサーを利用したカーソル操作にも対応する。
また、MSN産経ニュースやライブドアニュースなどが配信する最新のニュース記事を閲覧できる「ニュースチャンネル」や、Androidの標準ブラウザーによるブラウジング、ネットワークにつながったプリンターでウェブや写真を印刷できる「ePrint」、株式会社千趣会のオンライン通販サービス「ベルメゾン」、マイシアター株式会社の映画情報サービス「myシアター」などの機能を搭載する。
Google Play(Android Market)からのアプリインストールには対応していないが、NTT西日本が運営するマーケット「光アプリ市場」が用意されており、今後アプリや対応動画サービスを追加予定。現時点では、株式会社NTTぷららの映像配信サービス「ひかりTV」、株式会社オーワクのネットスーパーサービスなどが提供予定となっている。
「光BOX+」のハードウェア仕様は、CPUがContrex A8(1GHz)、メモリが4GB NANDフラッシュと512MB DDR2。ネットワークは有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)と無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応。外部端子はUSB2.0ポート×2、SDカードスロット。映像・音声ポートはHDMI(1.3)×1。本体サイズは122×100×27.2mm。重量は0.24kg(ACアダプター含まず)。
「光BOX+」のトップ画面 | Huluの視聴画面 |
YouTubeの公式チャンネルを視聴できる「動画チャンネル」 | ブラウザー画面 |
アプリをダウンロードできる「光アプリ市場」 | 「光BOX+」の背面 |
NTT西日本の村尾和俊副社長とフールージャパンのジェイソン・リーキーナン日本代表代行 |
NTT西日本代表取締役副社長の村尾和俊氏は、「光サービスの伸びに力強さがなくなってきている一方、スマートフォンやタブレット、スマートテレビといった新たなデバイスは順調に伸びている」として、STBを導入する意義を説明。「インターネットにはたくさんの企業が提供している動画があるが、多くのユーザーがそこにたどり着けていないのが現状。光BOX+で手軽に簡単な操作で、多くのコンテンツを楽しんでいただきたい」とコメントした。
フールージャパン日本代表代行のジェイソン・リーキーナン氏は、「Huluはテレビ、PC、タブレット、スマートフォンの4つの画面で楽しめるサービスだが、今回の提携でSTBという重要なデバイスが新たに加わった」と説明。コンテンツ&アライアンス本部長の長澤一史氏は、「今回のSTBは日本初の対応。テレビ対応の拡大はHuluの継続的な課題で、Huluをテレビで見たいという問い合わせを多く受けるが、ようやく『これがあります』と言えるようになった」と語った。
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(三柳 英樹)
2012/3/21 19:09
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