楽天がネットスーパー事業参入、都内一部エリアで「楽天マート」提供開始


 楽天株式会社は9日、グループ会社である楽天マート株式会社が同日、生鮮食品や日用品などを宅配販売するネットスーパーサービス「楽天マート」の提供を開始したと発表した。当初は東京都豊島区/北区/板橋区/練馬区でスタートし、順次エリアを拡大する。

 料金は、入会金が1050円(現在はキャンペーン中で無料)、月会費が210円、送料が315円。なお、1回の注文で商品3000円以上購入の場合は送料無料、月額3万円以上注文の場合は翌月の月会費が無料、月額4万円以上の注文で翌月の月会費および送料が無料になる。支払いはクレジットカードまたは口座振替。購入額に応じて「楽天スーパーポイント」が付与され、貯めてあるポイントを利用することも可能。

 取り扱い商品は、野菜や果物、鮮魚、精肉・ハム、惣菜、卵、乳製品、パン、冷凍食品、加工食品、米などの食品のほか、雑貨やベビー用品、化粧品、ペットフードなどの日用品、「楽天市場」のお取り寄せグルメやスイーツの中から人気商品など。ウェブページからのネット注文のほか、毎週配布されるカタログを見ながら電話での注文も可能。深夜0時までの注文で、翌日午後5時までに配送される(日曜日は配送なし)。

「楽天マート」トップページ

 食品は、キャベツ4分の1カットやトマト1個、バナナ1本、小分けのお取り寄せグルメなど、少量から販売する。また、野菜については放射能検査を行っているほか、米のDNA鑑定、国産生鮮品を中心に主要原材料の単県名表示を行っているとしている。さらに「楽天レシピ」の人気メニューの材料をセット商品または総菜として商品開発する連携も行うとしている。

 楽天マートは、楽天自らが仕入れ・販売を行う直営店舗の位置付け。配送も専用の物流拠点を設けて展開するという。なお、楽天市場の出店店舗にとっては、お取り寄せグルメなど楽天マートに商品を卸すことで、配送コストの面で小分け販売が難しい商品を、手軽な価格と量で販売できるメリットもあるとしている。


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(永沢 茂)

2012/7/9 12:18