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SugarSync日本語版「2.0」に、DropboxやGoogle Driveに勝る「3つの利点」
(2013/2/14 00:00)
BBソフトサービス株式会社は14日、PCやスマートフォン、タブレットなど複数の端末でファイルを同期できるオンラインストレージサービス「SugarSync」日本語版の新バージョン「2.0」を公開した。5GBまでは無料で利用できる。
SugarSyncは、テキストや写真、音楽などのファイルをクラウド上のオンラインストレージにバックアップし、複数の端末で同期できる。任意のフォルダーを同期対象として設定し、そのフォルダーに保存したファイルを指定した端末間で自動的に同期する。
ドラッグ&ドロップによるファイル共有が可能に
SugarSync 2.0では、ファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップで共有できるようにするなど操作性を改善。ユーザーから最も要望が多かったというファイル名による検索機能も搭載した。
クラウド上に保存したデータを一括管理する仮想ドライブ機能「SugarSyncドライブ」も追加した。仮想ドライブは他のPC上のファイルであっても、WindowsはExplorer、MacはFinder上で操作できる。
ユーザーインターフェイスでは、デスクトップ、ウェブ、スマートフォンの各アプリで、「クラウド」「共有」「アクティビティ」「検索」という4つのタブを用意し、一貫した設計を導入した。
クラウドタブではクラウド上に保存したファイルやフォルダー、共有タブでは他のユーザーと共有したファイルやフォルダー、アクティビティタブではファイルの追加・共有履歴を一覧できる。検索タブでは同期している全デバイスのファイルを検索可能。
ファイルを同期可能なプラットフォームはWindows 8/7/Vista/XPおよびMacOS X 10.6以降。ブラウザーはInternet Explorer 10/9、Firefox、Google Chrome、Safariに対応。このほか、Android 4.2以降をサポートする。iOSおよびWindows Phoneは3月下旬以降に対応予定。
独自機能で乱立するオンラインストレージ市場に勝算
SugarSyncは現在、134カ国・地域で使われており、日本語のほか、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語でサービスが提供されている。ユーザー数や有料ユーザーの割合は公表していない。
SugarSyncと同様のオンラインストレージサービスとしては「Dropbox」が多くのユーザーを集めているほか、Googleが「Google Drive」、Microsoftが「Sky Drive」を投入するなど大手企業も参入している。
乱立状態のオンラインストレージ市場にあって、米SugarSyncのバイスプレジデントでプロダクト責任者を務めるサミール・メータ氏は、「他のサービスにはない3つの利点がある」と勝算を語る。
1つ目は、同期できるファイルを自由に選べる点だ。「他のサービスは同期したいファイルを特定のフォルダーに保存しなければならない。一方、SugarSyncでは任意のフォルダーを選べるため、仕事のスタイルを変えずにオンラインストレージを利用できる」。
2つ目は、ファイルをローカルに同期せずにクラウドのみに保存する機能だ。「他のサービスで大容量データを同期するには、ローカルにもファイルをダウンロードする必要がある。SugarSyncはバックアップ専用の使い方ができ、空き容量が少ないPCにも適している」。
3つ目は、共有の使い勝手だと指摘する。「Dropboxではフォルダー共有ができても、編集を許可しないなどの細かい設定は対応していない。SugarSyncは閲覧のみを許可することが可能で、ビジネスでも使われている所以でもある」。
日本市場では今後、ビジネスパーソンを主なターゲットにする。詳細は未定だが、経済評論家の勝間和代氏とコラボし、SugarSyncの魅力をビジネスパーソンに伝えていくという。
サービス提供元のBBソフトサービスではSugarSync 2.0の提供開始を記念し、3月31日までに有料プランに初めて申し込むユーザーを対象に、利用料金が1年間20%割引となるキャンペーンを実施する。