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「Surface RT」が国内で発売、映画「攻殻機動隊 ARISE」とのコラボも

 日本マイクロソフト株式会社は15日、タブレット端末「Surface with Windows RT(Surface RT)」の国内発売に合わせて、東京・代官山の蔦屋書店で記念レセプションを開催した。

(左から)映画「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」総監督・キャラクターデザインの黄瀬和哉氏、シリーズ構成・脚本の冲方丁氏、日本マイクロソフトの香山春明氏、米Microsoftのブライアン・ホール氏、漫画家の江川達也氏

 Surface RTは、OSにWindows RTを採用し、10.6インチ(1366×768ピクセル)ディスプレイを搭載するマイクロソフト製のタブレット端末。価格は32GBモデルが4万9800円、64GBモデルが5万7800円。

 標準で「Office 2013 RT」がプリインストールされ、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteが利用可能。アプリストア「Microsoftストア」で提供されているアプリもインストールできる。CPUはNVIDIA Tegra 3 クアッドコア、RAMは2GB。本体サイズは約275×172×9mm、重量は約675g。

Surface RT
日本マイクロソフトの香山春明氏

 挨拶に立った日本マイクロソフト株式会社の香山春明氏(コンシューマー&パートナーグループ担当執行役常務)は、「昨年10月26日に米国やヨーロッパの数カ国で先行発売して以来、本日、ようやく日本の皆様にSurfaceをお届けすることができるようになりました。3月1日の発表以来、本当に多くのポジティブな声をメディアやソーシャルネットワークなどからいただいており、皆様の期待の大きさと反響の大きさに大変感激しております」とコメント。

 「私もSurfaceを日頃、オフの時にメインデバイスとして使っています」として、SNSやゲームといった用途に加え、「わずか厚さ3mmのキーボード機能搭載タッチカバーと、標準でプリインストールされているOfficeを使って、たとえば出張レポートの作成や月次の売上データの加工など、あたかもノートパソコンを使っているような感覚で、いとも簡単に仕事をこなすことができるのがSurfaceの凄さ」と、仕事にも使えるタブレットだという点をアピールした。

米Microsoftのブライアン・ホール氏

 米Microsoftのブライアン・ホール氏(SurfaceおよびWindowsハードウェア担当ジェネラルマネージャー)は、Surfaceを「プレミアムタブレット」と表現。iPadなど他のタブレットと比べて「プレミアム」である理由としては、背面のキックスタンドにより見やすい角度で机にも置けること、家族などで複数のユーザーを設定して利用できること、Office搭載でWordやExcel、PowerPoint、OneNoteが利用できること、USBやmicroSDといった拡張性にも優れているといった特徴を挙げた。

 質疑応答でSurfaceの海外での売れ行きについて質問されたホール氏は、「まだ発売したばかりであり、我々は長期的に捉えている」として、具体的な数字については公表を避けた。また、ターゲットしているユーザーについては、「Surfaceはあらゆる人たちに向いている製品というわけではなく、たとえば狭い場所で作業する場合などでは、フルサイズのプレミアムタブレットは完璧なソリューションではない。しかし、たとえば学生であるとか、モバイルビジネスをしている人、経営幹部、中小企業の経営者、仕事と私生活が混在する人などにとってSurfaceはたいへん良いプロダクトで、特にそうした人たちからいいフィードバックを得ている」とコメントした。

会場内にも多数のSufraceが設置された

 レセプションの後半に行われたトークセッションには、6月公開予定の映画「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」の総監督・キャラクターデザインの黄瀬和哉氏、シリーズ構成・脚本の冲方丁氏と、漫画家の江川達也氏が登壇。映画とSurfaceがコラボレーションし、劇中にもSurfaceが登場することが明らかにされた。

映画「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」とSurfaceのコラボが発表された
厚さ3mmの感圧式キーボード「タッチカバー」
厚さ6mmの打鍵感のあるキーボード「タイプカバー」
スタート画面
WordやExcelなどOfficeを標準搭載
デスクトップ画面
バッグなど周辺機器も各社から発売

(三柳 英樹)