ニュース

地下鉄走行時の電波開通、スマホユーザーのネット接続時間は1.7倍に

 楽天リサーチ株式会社は9日、東京の地下鉄を利用しているスマートフォンユーザーを対象にしたアンケートで、通勤・通学中のインターネット接続時間が1日平均1.7倍に増加したとする調査結果を公表した。

 調査は、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、通勤・通学で東京メトロまたは都営地下鉄を利用し、スマートフォンを主に利用している男女500人を対象に実施。調査期間は4月5日~7日。

 地下鉄走行中の携帯電話の電波開通により、通勤・通学時間でのスマートフォンでのインターネット利用時間の変化を聞いた質問では、電波開通前の1日平均接続時間が13分だったのに対し、開通後は平均22分と1.7倍に増加。電波開通前と開通後では、「インターネットには接続しない」「(利用時間は)10分以内」という回答の割合は下がり、「11分~20分」「21分~30分」といった回答の割合は上がっている。

電波開通前後の通勤・通学中のインターネット接続時間(n=500)単数選択 単位:%

 電波開通によるインターネット接続コンテンツの利用頻度の変化については、増えたものとして「ニュースサイトの閲覧(49.0%)」「検索サイトでの調べ物(45.0%)」「メールの利用(40.4%)」を挙げた回答者が多かった。

インターネット接続コンテンツ利用頻度の変化(n=500)単数選択 単位:%

 電波開通に対する不安や期待について、自由回答形式で意見を聞いた質問では、懸念や不安の声としては「車内マナーの悪化」を挙げる意見が多かった。一方、期待することとしては、「Wi-Fiも同じくらい幅広く利用できるようにして欲しい」「3GだけでなくLTEでも接続できるエリアを増やして欲しい」「つながらない区間や、接続が不安定な区間があるので改善して欲しい」「走行中よりも駅停車中の接続が不安定なので改善して欲しい」など、接続面への期待や注文が多い結果となった。

(三柳 英樹)