ニュース

楽天koboのiOS版アプリ公開、複数端末間のページ同期などに対応

iOS版「kobo」アプリ。こちらはiPadで表示したところ

 楽天グループのKobo Inc.(カナダ)は19日、電子書籍サービス「koboイーブックストア」対応のiOS版アプリを公開した。「kobo glo」「kobo mini」など、専用電子書籍リーダー各種とのページ同期などにも対応する。アプリ自体は無料で、App Storeからダウンロードできる。

 これまでkoboのサービスは、専用端末、Androidアプリに対応していたが、今回このラインナップにiOS版が加わった。iOS版アプリはiPhone、iPad、iPod touchに対応。iOS 6.1以降の環境で動作する。

 リーダーとしての機能は、2012年12月に公開済みのAndroid版アプリを基本的に踏襲。読書中の電子書籍を別のkobo端末で開いた場合、読み進めたページが同期されるほか、「電子書籍を初めて読んだ」などの行動に応じて、バッジを取得できる機能などもある。

 ただし、電子書籍の購入機能はアプリ内に用意されておらず、別途ブラウザーなどからオンラインストアにアクセスし、購入する。これは、アップルに支払う手数料を抑制する狙いがある。

 また、小説などテキストベースの電子書籍については、縦書き・横書き問わず、iOS版アプリでは見開き(2ページ同時)表示に非対応。なお、漫画など画像ベースの電子書籍は、問題なく見開き表示できる。

本棚画面
漫画など、画像系電子書籍の見開き(2ページ同時)表示も可能

 iOS版アプリは、モノクロ表示(電子ペーバー)限定の専用端末と比べ、ソーシャル機能などが充実。読書中、画面下部に表示されるアイコンをタップすると、その電子書籍が読まれた累計回数、寄せられたコメントなどが参照できる。また、コメントが多く付いたページを表示すると、アイコン表示が大きく強調されるといった仕掛けも盛り込まれている。

 書籍のレビュー機能も強化した。星マークでの書籍評価付け、書籍ダウンロード前のレビュー確認などができる。また、iOS版アプリでは、レビューをFacebookへ投稿可能。

 このほか、文章をGoogleやウィキペディアで検索する機能、アプリ内の本棚画面としおりのデザインを選べる機能なども追加された。

読書中、画面下部の赤いアイコンをタップすると、ソーシャル機能を呼び出せる。コメントが多く寄せられたページなどでは、アイコンが強調表示される
本棚デザインの変更に対応

(森田 秀一)