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ボカロLSI「NSX-1」搭載のマイコンボード用音源登場、USB-MIDIで単体制御も可

 株式会社スイッチサイエンスは5日、マイコンボード「Arduino(アルデュイーノ)」から歌声合成音源を制御できるオプションボード「eVY1シールド」を発売したと発表した。

 eVY1シールドは、ヤマハが開発した音源チップ「NSX-1」を搭載したボードで、歌声合成技術「VOCALOID」を組み込み用にカスタマイズした「eVocaloid」音源と、General MIDI音源に対応している。歌声ライブラリは日本語女声の「eVY1」。

 eVY1シールドは、Arduinoマイコンボードからシリアルポートを介してMIDIで制御し、合成された音声はボード上のステレオヘッドフォン端子から出力される。Arduinoマイコンボードは使わずに、単体のUSB-MIDI音源として利用することも可能で、ボード上のmicro USB端子でPCと接続できる(電源はUSBバスパワー)。

 eVY1シールドは、Arduinoマイコンボードに装着するためのピンヘッダの有無で2種類の製品を用意。ピンヘッダなしの「SSCI-014892」が9450円、ピンヘッダありの「SSCI-014908」が9870円。USB-MIDI音源としてだけ使用する場合には、ピンヘッダなしの製品が最適だとしている。

 なお、販売はすでに10月24日より開始しているが、記事執筆時点で、スイッチサイエンスのウェブサイトではいずれも在庫切れとなっている。

ピンヘッダなしの「SSCI-014892」
ピンヘッダありの「SSCI-014908」

(永沢 茂)