先端IT活用推進コンソーシアム、「気象庁防災情報XML」を参照できるAPI公開

　先端IT活用推進コンソーシアム（AITC）は、気象警報や地震・津波情報などの「気象庁防災情報XML」を活用するためのAPIを作成し、17日に公開した。

　気象庁が2012年12月から試行的にインターネットで配信している「気象庁防災情報XMLフォーマット形式電文」を参照できるAPIで、過去のデータを含め、気象庁が発表した防災情報を簡単に取得することが可能になるという。APIは蓄積データ参照＆REST API」「SPARQLクエリ発行」「WebSocketによる配信」の3種類。取得データ形式は、XML形式のほか、JSON形式でも取得できる。

　なお、これらのAPIは新技術やデータセットの評価を行うために開発したものだという。これを使用するアプリケーションプログラムで「AITCの提供するAPIを利用している」との旨を明記することで無料で利用が可能だが、商用利用は認めていない。

　AITCによると、これまで気象庁からインターネットで配信される防災情報を活用するには、受信側でサーバーを構築する必要があったという。公開APIを使うことにより、さまざまなクラウドサービスやクライアントアプリケーションから防災情報を取得することが可能になるとしている。