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ケイ・オプティコム、データ容量を増やした「mineo」の新プランと新端末を発表
(2014/7/24 20:41)
株式会社ケイ・オプティコムは、携帯電話サービス「mineo(マイネオ)」において、データ容量を2GBと3GBに増やした新プランと新端末を8月5日に提供すると発表した。
データ通信のみの「シングルタイプ」とデータ通信と音声通話に対応した「デュアルタイプ」のデータ容量を、従来の1GBに加えて2GBと3GBに増やしたプランを用意する。価格は、2GBでは、シングルタイプが1580円、デュアルタイプが2190円。3GBでは、シングルタイプが2330円、デュアルタイプが2940円。いずれも税抜(以下同)。
また、落下や水没による故障などのトラブル時に金額負担を最小限に抑える「端末安心サポート」を370円で提供するほか、スマートフォンのセキュリティ対策として「ウイルスバスターモバイル月額版」を270円で提供する。セットになった「mineo安心パック」も550円で用意されている。
「必要なものを、必要なだけ」をコンセプトに
記者発表会に登壇した、ケイ・オプティコムの津田和佳氏(モバイル事業戦略グループグループマネージャー)は、「サービス開始時に商品到着でご迷惑をお掛けした」としつつ、スタートから1カ月半で2万件の契約数を突破したという。
加入者は、男性が86%を占め、中でも30~40代の男性で55%と多い。地域別に見ると、関西系事業社にも関わらず、近畿では35%、その他地域は65%の比率だったという。また、初めてMVNOを利用したと答えた加入者が71%とユーザーの開拓に成功しているとした。
ユーザーからの声として、LTEのエリアや速度、テザリングが利用できる点が評価されている一方で、1GBでは少ないといった声や、3G通信非対応や安定性の維持に不安を感じる声もあったという。なお、キャリアがLTEの展開を進めているため、今後も3G通信の対応は予定していないという。
今回のプランについては、一般スマートフォンユーザーが月に利用するデータ量を調査したところ、全体の64%が3GB未満に収まっているとし、より多くのユーザーがプランを選択できるよう、2GBと3GBのプランを新設したという。料金については、他社MVNOと同水準の金額で展開できているとし、特に音声通話プランでは、他社よりも価格優勢を保っていると強調した。
津田氏は、MVNO後発のため、まずは他社と同等のサービスを揃えるのが先決とし、秋に新しいサービスを提供予定としている。また、実店舗での展開も検討中。
新モデルはauの夏モデル
新端末としてシャープ製のAQUOS SERIE(SHL25)を提供する。LTE通信のほか、対応エリア内でWiMAX2+やキャリアアグリゲーションが利用可能。需要の高いテザリング、おサイフケータイ、フルセグ/ワンセグ視聴にも対応する。SIMロックが掛かっており解除はできない。価格は、一括購入の場合7万5600円、分割の場合3150円×24カ月となり、1GBシングルタイプと合わせると月額4130円で利用できる。
なお、今回発表になった新端末以外でも、WiMAX2+とキャリアアグリゲーションに対応している端末であれば、WiMAX2+で下り最大110Mbps、キャリアアグリゲーションで下り最大150Mbpsの通信が可能。プランの追加料金などは不要という。
秋には新サービスのほか、新端末投入を予定しており、AQUOS SERIEのようなハイエンド端末ではなく、多機能を求めない人向けの低価格端末になる予定という。