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Facebookが利用規約の改訂案を公表、ユーザーから意見を募集

 米Facebookは14日、新しい機能やサービスの提供に向けて、利用規約およびデータ使用ポリシーの改訂案を発表した。端末のバッテリーや電波状態、あるいは位置などの情報をFacebookがどのように利用するか、より分かりやすく提示するなどの狙いがあるという。11月20日まで一般ユーザーからのフィードバックを受け付け、その後、最終的な改訂案を公表する予定。このほか、プライバシー設定の解説ページ「Privacy Basics(プライバシーベーシック)」の公開を開始した。

新たに公開された「Privacy Basics(プライバシーベーシック)」の画面

 改訂案が公開されたのは「利用規約」「データの使用に関するポリシー」「クッキー利用に関するポリシー」の3種類。一部英文ながら、改訂の要旨がすでにウェブサイト上で掲載されている。

 具体例が複数挙げられているが、位置情報については、その情報がどのように使われてるか分かりやすくする。すでに「チェックイン」や「近くにいる友達(Nearby Friends)」(米国限定)などの機能があるが、将来的にこれらがより改善されれば、位置情報を共有した場合に近隣の友達の近況アップデートやレストラン情報を受け取るといったことが実現できるという。

 また、Facebookのサイトを離れることなく商品を購入できる「購入する」ボタンの機能を米国・カナダでテスト中。一方、端末のバッテリーや電波状態といった情報については、アプリのパフォーマンスを最適化するなどの目的で使用する。

 近年、Facebookは企業買収などを通じて規模を拡大しているが、これらのサービスないしアプリの相互連携も進める。これにより、Instagramのアカウントにアクセスできなくなった時、Facebookの情報でパスワードの再発行が行えるようになる。

 このほか、広告主、開発者向けにポリシー関連情報をそれぞれ用意することにより、ポリシーを短く、読みやすくするなどの対応も行う。なお、ユーザーの個人情報を広告主に伝えることはなく、今回の改訂でも変わらないと改めて明言している。

 Privacy Basicsについては提供がすでに開始された。画面をクリックしながら、プライバシー設定などについて学べる。

 あわせて、表示される広告の管理機能が改善された。これまで、ある広告をデスクトップPC上で非表示にしても、携帯端末では表示されるケースがあった。しかし、マルチデバイス環境が普及したことを踏まえ、広告表示に関する設定がすべての端末に反映されるようにした。

(森田 秀一)