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バナー広告から受ける印象をディープラーニングで事前に推測、KDDI研などが技術開発

 株式会社KDDI研究所と株式会社クリエイターズマッチは14日、バナー広告から受ける印象を事前に推測するコンテンツ解析技術を開発したことを発表した。本技術によって、広告の品質向上や制作作業の効率化が期待できるという。

 閲覧者から収集した膨大な広告に対する感想から独自の印象指標を抽出し、ディープラーニングを利用することで、「お得感がある」「信頼感がある」など広告に特化した30種類の印象項目を高精度に推測する仕組み。バナー広告をパーツごとに解析し、例えば「分かりづらい」「信頼感がない」といった不快な印象を与える広告は配信元やクリエイターにフィードバックする。

 化粧品広告を用いた実証実験では、243人の閲覧者が受ける印象を約71.7%の精度で推測できたという。さらに広告に対する評価データを学習することで、さまざまなジャンルに対応可能だとしている。

 今後は汎用的なエンジンの開発を進め、クリエイターズマッチが提供する広告評価プラットフォーム「AdFlow」、KDDIの関連会社である「mediba」などでの活用を予定している。

(磯谷 智仁)