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新ドメイン「.osaka」、儲けが出たらその半分を大阪へ還元

寄付先は「GIGAZINE」編集長らによる有識者会議が選定

 株式会社インターリンクは19日、同社がレジストリ事業者として運営している新ドメイン「.osaka」を、日本初の“地域還元型”ドメインとして提供していくことを明らかにした。「.osaka」の利益のうち50%を大阪のために寄付するという。

 インターリンクの横山正代表取締役社長によると、「.osaka」ドメイン名の登録数の目標は10年で10万件。2万件登録されれば単年度黒字化するとしており、2017年度に黒字化する見込みだ。その後は、運用に要する固定費などを除く「.osaka」の利益の半分が寄付に回される。

 寄付先は、「大阪ドメイン有識者会議(ODAC)」が選定する大阪府内の各種団体。ODACには、大東文化大学准教授の上村圭介氏、NPO法人まちづくりネット熊取の松野隆一氏、大阪を拠点とするニュースサイト「GIGAZINE」の編集長・山崎恵人氏の就任が決まっている。

(向かって右から)株式会社インターリンク代表取締役社長の横山正氏、大阪府広報担当副知事のもずやん氏、大東文化大学准教授の上村圭介氏(写真提供:株式会社インターリンク)

 あわせてインターリンクは19日、「.osaka」の先行登録(ランドラッシュ)の受付を開始した。提携するレジストラ約20社のドメイン名登録サービスを通じて登録申請を受け付ける。料金はレジストラによって異なるが、初年度が2万8000円程度、2年目以降が年額4000円程度。

 ランドラッシュは、先願制(早い者順)で空いている文字列のドメイン名が取得できる一般登録に先駆けて行われるもの。登録料金が高額だが、希望の文字列を取得できる可能性が高くなる。

 ランドラッシュ期間は4月1日8時までで、その後、先願制による一般登録の受け付けがスタートする予定。一般登録での料金は年額4000円程度の見込みだ。

 なお、商標権者からの登録申請を優先的に受け付ける期間(サンライズ)はすでに終了しており、Apple、Amazon、BMW、GAP、NIKE、Rolexなどが「.osaka」ドメイン名を取得しているという。

(永沢 茂)