今すぐ読みたい注目記事
シェアする前にひと呼吸! その画像、本当に今回の地震のものですか?
東日本大震災の画像や映像も拡散中
2024年1月1日 20:37
「今すぐ読みたい注目記事」コーナーでは、過去に掲載した記事の中から、「今読んでほしい記事」を再紹介しています。記事内容は掲載当時のもので、最新の状況とは異なる場合もあります。
石川県で最大震度7を記録するなど、北陸地方を中心に大きな地震が発生しました。SNS上では現地の人が投稿した地震の被害や津波の映像に混じって、過去の東日本大震災などの被災画像や映像を、そうとは明言せずに、誤解を招くような形で掲載する投稿も散見されます。また、過去の同様の災害時には、生成AIによって作られたフェイク画像が拡散されたケースもありますので、今こそシェアする前にひと呼吸、偽の情報や誤解を招く情報をシェアしないよう注意しましょう。
シェアする前にひと呼吸! ガザ地区で子どもを抱えて避難する男性のフェイク画像が拡散【被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー】
10月下旬、イスラエル軍の攻撃を受けたパレスチナ・ガザ地区の街を5人の小さな子どもを連れた男性が避難する画像がX(旧Twitter)で拡散されました。どの投稿も大量にリポストされており、「百聞は一見にしかず」「地上で最も親になるにはきつい場所」「攻撃をやめろ!」といったコメントが付いています。
いくつかの投稿には、第三者が背景情報などを追加できる「コミュニティノート」が付けられており、この画像が生成AIで作られたフェイクであることを指摘しています。画像をよく見ると不自然な箇所がいくつかあります。フェイク画像であることを検証する報道もありました。
ガザの悲惨さをアピールするためにパレスチナ側が作ったのか、フェイクを混ぜて信用度を落とすためにイスラエル側が作ったのか、それとも誰かの悪意あるいたずらなのか分かりませんが、大量に拡散させることが目的であれば、それは達成されてしまっています。
ガザ側に感情移入している人の場合、この手の画像を見ると、ショックを受け、フェイクかどうかの判断なしにリポストしてしまうことがあります。フェイク画像であれば、その善意は逆効果になってしまいます。