特別企画

仮想通貨投資に飛びつく前に心得ておくべきこと

暴落は怖くない? 余剰資金をコツコツ積み立て

 「ビットコイン」や「イーサリアム」などの仮想通貨について耳にしたことはないでしょうか? 仮想通貨で投資を始めるときに、いろいろと知っておくべき基礎知識もありますが、仮想通貨投資に限らず、ぜひとも知っておいていただきたい基本スタンスがあります。

 この基本を知り、常に投資スタンスを決めておくことで、不確かな情報や煽りなど、踊らされない投資ができるようになります。一部バブルと言われている仮想通貨がある中、ぜひともこの基本と王道投資を押さえていただくことで貴重な資産を守り、リターンを得られるようにしてください。

※この記事は、9月8日発売の書籍「5000円ではじめる仮想通貨投資入門」(上野義治著/インプレス刊)の一部内容を再構成して転載したものです。

コツコツ積み立て・楽々投資

 2017年4月1日、仮想通貨法の施行により、ビットコインをはじめとする仮想通貨が日本で認知されてきたことに伴い、年内にはビットコイン決済ができるお店が、どんどん増えていくと思われます。

 仮想通貨の相場は、「高騰」したと思えば「暴落」が起こり、投資するのが怖いと思っている人は多いのではないでしょうか?

 この記事の最後に、5銘柄を毎月1000円ずつ、2年間にわたって投資した場合の結果を載せています。月々無理のない投資でもハイリターンが狙える、仮想通貨投資の醍醐味を知っていただければ幸いです。

暴落は怖くない

 投資をする上で、皆さんが一番怖いのが「暴落」ではないでしょうか?

 最近、仮想通貨に関する記事が連日、新聞や雑誌、ウェブニュースに取り上げられ、マスコミも仮想通貨について報道していますが、まだまだ正確な報道は少なく、「危険」「危ない」というイメージが強いと感じている方も多いと思います。

 消費者センターへも投資詐欺の相談が増えており、仮想通貨投資は正しい知識を持っておかないと「危険」であると私も思っています。

 逆に言えば、正しい知識を持っていれば仮想通貨投資ほどハイリターンで、面白いものは他にありません。

 リスク分散しながらコツコツと積み立てているだけで、たった2年で数倍~数十倍になることも夢ではありません。

 それだけ多くのチャンスがある仮想通貨ですので、リスクをしっかりと押さえておいていただくだけで、短期間での資産の倍増が狙える世界です。

 ぜひ仮想通貨を勉強して、ミドルリスク・ハイリターンを体験してください。

投資に回すのは余剰資金

 この投資法は、決して一獲千金をお勧めするものではなく、投資経験のない初心者でも、暴落リスクがあっても効率よく投資できるものです。

 投資というのは無理のない範囲で始めないといけません。

 もし、病気や事故で急にお金が必要になったときに、損していても換金しなければいけなくなったらもったいないですし、何より投資という世界でコントロールできるのは、投資金額と投資先の選定だけです。

 こんなチャンスはめったにないから、たまに借金してでも投資したいという方もいらっしゃいますが、私は借金してまでやる投資はお勧めしません。

 無理せずコツコツ続けても、大きなチャンスがありますから!

 老後の不安、お金の不安から解放され、正しい投資の知識を身に付けましょう!

お金というものが存在しない時代があった

 太古の昔、この世に「お金」というものは存在していませんでした。

 そこで「お金」というものが存在しない時代に生きていた人たちは、「物々交換」という手段を使って食べ物と道具を交換したりしていました。

 ですが、食べ物は長い間保存することができない時代ですし、これでは不便だからということで、まずは「稲」や「貝」「石貨」などが現在の通貨の役割を担うことになります。

 その後、「金」にたどり着くことになるのですが、「金」というものを持ち運ぶのはとても重くて不便だったことから、一部のお金持ちが「両替商」という商売を始めます。

 今の銀行のルーツのような商売です。

 そこへ「金」を持っていくと、「預かり証」というものをもらえるのですが、それなら紙なので持ち運びやすく、またそれを両替商のもとへ持っていくと、「金」と交換してもらえます

 今のお札のようなものと考えていいでしょう。

 ただ、いつの時代も悪いことを考える人がいるもので、実際に「金」がないにもかかわらず、「預かり証」だけ発行する両替商が現れ、預かり証を持っていっても「金」に交換できない事態が起こりだし、当時の政府がこの発行する権利を1つの銀行だけにしたのが、現在の日本銀行ということになります。

 日本銀行は、名前からすると国が運営しているように思いがちですが、日本銀行法という法律によって設立された「認可法人」です。

 日本銀行は、現在私たちが使っている一万円札や、五千円札など「お札」を発行している銀行で、国が造っているのは、五百円玉や百円玉など「硬貨」と呼ばれるものです。

 歴史からも分かるように、お金というものはもともと存在していない時代があり、価値の交換が物々交換では不便だったことから、「便利に」価値の交換をするために生まれたものということが分かります。

 さらに言うのであれば、人がその価値に数字を付けて価値の尺度を分かりやすくしたものということです。

「ビットコイン」とは

 ビットコインを語る上で、欠かせないのが「ナカモトサトシ(中本哲史)」という人物ですが、ビットコインはこのナカモトサトシという人物の「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文から始まりました。

 論文に書かれていたのは、中央機関を介さず(トラストレス)にP2P(Peer to Peer:個人間)で決済ができ、二重支払いの問題が起こらない方法が書かれていて、ビットコインとはそれをもとに作られたものです。

 ビットコインでの取引が始まって以降、一度も止まることなく動いていることからも、ビットコインを支えているブロックチェーンという技術のすごさが分かります。

 さて、ここで思い出していただきたいのが、お金って何でしたか?

 「お金とは価値の交換を便利にするための数字で表したもの」でしたよね。

 今現在は、お給料が銀行振り込みされている人は多いと思いますが、公共料金の支払いを自動引き落としにしている人も多いと思います。

 そのときの履歴を銀行の通帳に記帳すれば、数字が記入されて移動していることが分かります。

 この一連の取引をP2P(Peer to Peer:個人間)で正確に行うことができれば、銀行という中央機関を介さずに(トラストレス)取引ができるというのがビットコインということです。

 初めての取引は、10000ビットコインとピザであり、そこで初めてビットコインに価格という価値が付いたのです。

 言ってみればほんの数年前のビットコインには1円の価値すらなかったのです。

 今そのコインを持っていたら、そのピザ1枚分のビットコインだけで億万長者になれていますね。

 ここで理解していただきやすいように、少し強引ですがビットコインをホルモンに例えてみます。

 私の親の世代では、ホルモンというものは食べ物ではなく捨てられるもので、価格はそこになかったのですが、食べられると分かったときから商品になり、そこに価格という価値が付いていくことになります。

 人というのは、それまで無価値だと思っていても、そこに価値を見出すことができると価格が付くということですね。

「ビットコイン」が広がる理由

 「ビットコインとは中央機関を介さず(トラストレス)にP2P(Peer to Peer:個人間)取引できる」というお話をしましたが、ビットコインにはさらに優れた特徴があります。

 「24時間世界中のどこへでも安い送金手数料で速く送金できる」という特徴です。現に、銀行の海外送金手数料が見直されるきっかけとなったのは、ビットコインの普及によるものです。

 海外に送金することがない人にとってはあまりピンとこないかもしれませんが、銀行という中央機関を介して海外送金すると2~3日、遅ければ1週間かかることも普通ですが、ビットコインであれば10分ほどで着金します。

 さらにビットコインは数円から数十円(送金手数料は選ぶことができるのですが、取引が込み合っているときは高い手数料を払わないと、着金せずに戻ってきてしまうことがあります。ただし、なくなることはないので安心してください)で送金できますが、銀行を通すと多いときには15%ほどの手数料を取られることもあり、子どもが海外留学に行っていて送金する人や、出稼ぎに出ていて本国に送金する人にとっては大きな手数料となりますし、ビジネスマンにとっても時間のロスは大きな機会損失にもなります。

 ここでさらに考えないといけないのは、日本に住んでいると銀行口座を持っているのが当たり前ですが、海外の国では銀行の口座を持てない人も多数存在していて、そういう人でもスマートフォンを持っていれば、銀行の口座を持っている人と同じようにビットコインは受け取ることができるということです。

 最近よくAI(人工知能)が取り上げられますが、すでに海外の銀行では融資の判断をAIが行う時代が来ています。銀行で人間が何日もかけて判断していたことをAIはたった6分で判断できる時代です。しかも人間よりも正確に判断するのです。

 このシステムに仮想通貨を組み合わせれば、日本では考えられませんが年率70%の利子でお金を借りている国の人も、世界からもっと安くお金を借りられる時代が来るでしょう。

 そう考えると仮想通貨ってワクワクしてきませんか?

 これが中央機関を介さず(トラストレス)にP2P(Peer to Peer:個人間)決済ができる、ビットコインをはじめとする仮想通貨が広まる大きな理由です。

「ビットコイン」の価値が上がる理由

 ビットコインが広がる理由を見て、需要があることはお分かりいただけたと思います。

 物の価値というのは需要と供給で決まり、需要が供給を上回ると自然と価値は上がっていきますが、ビットコインは発行枚数が2100万枚と決まっているので、世の中に広まれば広まるほど価値が上がっていくことが容易にイメージできるのではないでしょうか。

 今年(2017年)4月1日、日本でも仮想通貨法が施行され、実質的に決済手段の1つであることが認められたことで、ビットコイン決済取扱店舗数も急激に増えていますし、同年7月1日からは消費税もかからなくなりました。

 現在、ビットコインは、仮想通貨の基軸通貨であり、ビットコインと交換しないといけない仮想通貨も多数ありますし、イーサリアムに関してはその技術からJPモルガンや、トヨタ、三菱UFJフィナンシャル・グループなど、多くの大企業が注目し参画しています。

 「リップル」に関してもすでに銀行が送金を行うときに使う仮想通貨として利用されだしていますし、実際に需要が出てきている仮想通貨も多数存在します。

 仮想通貨界全体を見ていても、昨年、時価総額で1兆円規模になったかと思えば、1年たたずに10兆円規模を超えて成長を続けています。

 もちろんその分バブルと言われていて、バブルは崩壊するだろうと言われていますが、半分正解で半分不正解です。

 仮想通貨の種類は日々増えていて、プロジェクトごとに発行されているのですが、実需を伴わないケースが多く、実際に通貨として利用しているというよりも「期待感」だけで価格が付いてしまっています。

 ビットコインのように、決済として使える経済圏を増やしていっているような仮想通貨はいいですが、実際にまだ使われていなくて、今後使えるかどうかも経済圏を増やすことができるかどうかも分からない仮想通貨まで高値で取引されていて、いずれ価値がなくなる可能性が高いので、実需がある仮想通貨を選んでいく必要があります。

 そうすれば仮想通貨バブルが崩壊したときも生き残ることができますから。

生き残るのは「王道」の投資

 いつの時代も最後に生き残るのは「王道」です。バブルと言われている仮想通貨ですが、それが崩壊したときに生き残るのも王道に他なりません。

 王道を押さえておくことでバブルが崩壊したときにはその銘柄に集中してくるので、最終的にさらなるキャピタルゲインが狙えます。

2年前に毎月5000円ずつ積み立てていたら

 その王道となる仮想通貨を、毎月5000円を元手に、「ビットコイン」「イーサリアム」「リップル」「NEM(ネム)」「ライトコイン」の5銘柄に1000円ずつ2年間投資していたらどうなるか数字で見てみます。

 投資金額は24カ月ですので、1銘柄2万4000円となり、5銘柄の合計で12万円です。

 いずれも投資開始の日付は、2015年7月1日とし、2017年7月1日時点での円換算とします。

  • ビットコイン投資
    結果:約11万9323円(約4.97倍)
  • イーサリアム投資
    結果:約214万2355円(約89.26倍)
  • リップル投資
    結果:約86万2027円(約35.92倍)
  • NEM(ネム)投資
    結果:約827万6173円(約344.84倍)
  • ライトコイン投資
    結果:約23万3536円(約9.73倍)

 このように、一獲千金を狙わなくても、仮想通貨は王道投資でコツコツやることが成功への近道になります。

 ここで紹介している仮想通貨に5000円を節約して投資していたら、2年たった今97倍になっています!

 大事なことは、「分散する」「実需がある通貨を選ぶ」「投資ルールを決めて欲と恐怖をコントロールする」です。

 これらを常日ごろから、自分の投資スタンスとすることで仮想通貨投資をより楽しめるようになれれば幸いです。

書誌情報

タイトル:5000円ではじめる仮想通貨投資入門
著者  :上野義治
定価  :印刷書籍版1500円(税別)
     電子書籍版1350円(税別)
ISBN  :9784295002321
発行  :株式会社インプレス

上野 義治

 昭和44年8月28日生まれ、大阪市在住。カウンセラーとして、セミナー講師としてもパナソニックエイジフリーでセミナーを行うなど多方面で活躍中。2年前、初めて仮想通貨の話を聞き興味を持ち、現在はYouTubeやメルマガでの情報配信、日本4大都市でセミナーを開く仮想通貨投資家。現在、YouTubeチャンネル登録者数3800人、メルマガ読者4000人ほど。毎月600人ペースでチャンネル登録者、メルマガ読者が増加中。2017年1月にキンドル出版から電子書籍「はじめてでもわかる!稼げる!仮想通貨入門」を出版し、出版月に1000冊を売り上げ、売れ筋ランキング1位を獲得。5月以降も1カ月400冊売れている。ビットコインをはじめ、仮想通貨は正しい知識を持てれば、安全なものであることを知ってもらう活動をしている。現在100名のセミナーも30分で売り切れる人気セミナー講師。
ブログ:http://cardanoworld.xyz/
YouTubeチャンネル:http://www.youtube.com/channel/UCWaGqDNI8U39bugDyss4x6g