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清水理史氏宅にあった“年代物Wi-Fiルーター”を発掘~「イニシャルBチャンネル」動画制作の裏エピソード
- 提供:
- ASUS JAPAN株式会社 / エレコム株式会社
2024年12月2日 11:30
YouTubeに「清水理史の『イニシャルB』チャンネル」を開設し、公開した第1回の動画で、今年8月に読者の皆様から募集した「年代物Wi-Fiルーター」(ルーター、モデムなどインターネットに接続するための機器全般)を紹介しました。
今後も、Wi-Fiルーターをはじめとしたネットワーク機器や技術に関する動画を公開していきます。チャンネル登録をよろしくお願いいたします!
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この動画を収録する前、清水氏の自宅にあった「年代物Wi-Fiルーター」も発掘してきてもらっていたのですが、投稿いただいた分の紹介だけでかなりの長さになったため、清水氏の分の収録は見送りとなってしまいました。
ここでは、その清水氏宅の年代物たちを、コメントとともに紹介します。
清水氏からのコメント
編集部から、「年代物Wi-Fiルーター」を読者のみなさんに送ってもらったので一緒に見てほしいと依頼され、どんな製品の写真が送られてきたのかと楽しみにしていましたが、想像以上に古い製品、珍しい製品が送られてきたので、正直、興奮しました。
自分も持っていた懐かしい製品もあれば、「何だこれ?」と調べ直した製品、見たこともないようなレアな製品まで送っていただき、感謝しております。
もちろん、「古いWi-Fiルーターは買い替えよう」というのが、「Wi-Fiルーター見直しの日」のメッセージの1つではあるのですが、写真と一緒に届いたみなさんのコメントに、当時の思い出が込められており、注意喚起のことを忘れ、すっかり楽しんでしまいました。
おそらく、読者のみなさんも、動画を見ていただくことで、「この製品買ったときこうだったなぁ」とか「あのとき、こんなことしてたなぁ」と、懐かしい思い出にひたれるのではないかと思います。詳細は動画を見ていただくとして、初期のAirStationやアップルの初期製品、Linksys、USRoboticsなどの超レアものだけでも、一見の価値はあるかと思います。
さて、少し真面目な話をしますと、投稿された製品の中には、まだ現役という製品(VDSLモデムなどWi-Fiルーター以外も含め)もいくつか含まれており、10年を越えても現役の製品があることに驚かされました。
比較的新しい製品にアップデートする意欲が高いと思われる本誌の読者の中にさえ、古い製品がけっこう残っていることを考えると、世の中には、もっと多くの古いWi-Fiルーターがあり、その中にはサポートが切れていたり、脆弱性が修正されていなかったりする危険な状態のWi-Fiルーターが存在する可能性があります。
「Wi-Fiルーター見直しの日」の活動は始まったばかりですが、これからも、さらに活動を広めていく必要があることを再認識しました。
そんなに古くない筆者のコレクション
みなさんの投稿に触発されて、筆者も家にある古い製品を探してみました。ちなみに、筆者は2001年に現在の住居に引っ越してきたので、あまり古い製品は残っていませんでした。
もっとも古い製品は、ADSLモデム内蔵ルーター(Wi-Fiではなく有線ルーター)の「Aterm DR35FH/CE」でした。写真はeAccess向けですが、Acca Networks向けの製品も手元にありました。
当時、ADSL関連の記事を多く執筆していたため、異なる編集部で同じ事業者に取材に行くこともあり、午前中に赤坂の編集部と一緒に、午後にもう一度、インプレスの編集部と一緒にeAccessに伺い、まったく同じ話を聞きに行くということもありました。
午後の2度目にeAccessを訪問したときに、当時のeAccessの広報担当者が僕を見るなり、「???」という目をした後、理由を知って、笑いながら「もう、清水さんはいいよ」(さっきも話したので)と言われたことを思い出しました。
もう1台もAtermで、こちらは2003年発売のIEEE 802.11b対応のAterm WB7000Hとなります。パッケージにも記載されていますが、昔のAtermシリーズは電源内蔵だったなぁ、と気づかされました。
ちなみに、現在のAtermシリーズのメーカー名は、NECプラットフォームズ株式会社ですが、当時はNECアクセステクニカでした。バッファローがメルコになってメルコがバッファローになってとか、アライドがとか、ロジテックがとか、アセロスがとか、この業界のプレイヤーの変遷もなかなか複雑です。
最後の写真は、読者から送られてきた写真と同じ(もしくは同年代)の製品が手元にあったので撮影しておきました。バッファローの製品は、残念ながら箱だけで、中身は空でした。おそらく、機材置き場のどこかに埋まっているはずですが、見つけることができませんでした。
学生時代に別冊ASCIIでバイトを始めて以来、30年ほど、コンシューマー向けの通信業界に携わってきましたが、そんな時代の出来事が思い起こされるいい企画でした。
YouTubeでお会いしましょう
さて、このたび、INTERNET Watch編集部と協力して「清水理史のイニシャルBチャンネル」を立ち上げることとなりました。
動画をやりたいねと以前から話していながら、連載に加えて動画も……と考えると、なかなか実現できずにいたのですが、このタイミングにやりたいネタが複数あって、ようやく動き出すことができました。製品レビューが中心になるかと思いますが、個人的にはメーカー内部で埋もれている開発秘話などを掘り起こしたいと考えています。
こう言っては何ですが、人が苦労してる話というのは面白いものなのです。
できれば、全メーカーの開発者の方に、「苦労話」を語ってほしいので、ゲストとして参加していただけることを期待しています。