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「事件被害者の顔写真」に報道上の価値はある? 海外の実験結果を紹介するエントリ

 遺族の要望に背くかたちで新聞社が報じる「事件被害者の顔写真」に、果たして報道上の価値はあるのか否かを調べた実験が、あるエントリによって紹介されて注目を集めている。

 いくつかの事件をきっかけに最近ネットで議論が盛り上がっているこの問題、ネット上では顔写真はおろか生前のプライベートな情報すら不要とする意見が多くを占めているように見えるが、現実的には事件が起こるたびに遺族の要望に背くかたちで被害者の顔写真が紙面に載り、中にはFacebookなどからそのまま転載した写真もあるほどだ。こうした問題について、ブログ「選挙解体新書」が、被害者の顔写真に報道上の価値はほぼないとするセントラル・フロリダ大学の研究結果を紹介している。詳細はリンク先をお読みいただきたいが、被害者の「写真あり」「写真なし」「中立的な写真あり」という3つの条件で読者の印象がどう変わるかという対比実験は、国内ではあまり見られなかったものだ。もちろんこの実験は一面的なものでしかなく、この問題についてはさらに深く議論される必要はあるだろうが、興味深いデータであることに間違いはなさそうだ。