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内閣府が新元号「令和」の墨書PDFデータを公開も、利用条件が摩訶不思議だと話題に

 新元号を発表する官房長官会見で使われた「令和」の墨書のPDFデータが、内閣府サイトで一般公開された。ところが国民の大多数は実質的に利用できない条件が付記されており、そのことが逆に話題となっている。

 今回公開されたのは筆で「令和」としたためられた、まさに新元号発表の記者会見で使われた墨書そのものといえるPDFデータ。ウェブサイトで公開するからには、商用利用を除けば国民は自由に利用できる……のかと思いきや、同サイトの「『令和』墨書データの使用について」というページを見ると、内閣府からの依頼で墨書データを使った資料や物品を製作する場合か、内閣府の広報活動のために大臣官房総務課長が使用を認めた場合を除いては、第三者の使用はできないとのこと。「使用」が具体的にどこまでを指すのか定かではないが、字面通りに解釈すれば、個人がダウンロードして印刷して額縁に入れて飾ることすら不可能なわけで、そのおかしな条件に呆れる声が続出している。一部には、内閣府とその関係者のために共有目的で掲載しているだけではとの指摘もあるほどだが、その真意は不明なままだ。