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Windows XP搭載のノートPC、米オークションで約1億3000万円で落札。その理由とは

 「The Persistence Of Chaos(混沌の継続)」と名付けられたWindows XP SP3搭載のノートPCが、米国のオークションで120万ドル、約1億3000万円もの価格で落札された。

 このノートPCに1億円を超える価格がついたのは、決してヴィンテージ品だからという理由ではなく、過去に大きな被害をもたらした「ILOVEYOU」や「WannaCry」などマルウェア6種類がプリインストールされているため。つまり歴史的なマルウェアがいまなお動作する、いわば「生ける標本」として、高い価値があると判断されたというわけだ。マルウェアがいまだ動作していることから、そのため外部機器と接続するためのポート類はすべて無効化されているほか、運用目的でマルウェアを販売すると罪に問われることから、ノートPCとしてではなく芸術作品として出品されているのも面白い。結果的に型落ちのノートPCとしては破格の値段がつくなど大成功に終わったわけだが、類似の「作品」が今後登場することはあるのだろうか。

【お詫びと訂正 11:30】
 記事初出時、搭載OSについてWindows 95と記載しておりましたが、正しくはWindows XPです。お詫びして訂正いたします。