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さながら「デジタル鎖国」? ロシアが自国ネットをインターネットから切り離す試験
2019年12月26日 06:00
ロシアが自国のネットワークをインターネットから隔離する実験を行い、成功したことが明らかになった。同国内の複数のニュースサイトが報じている。
これは23日にロシア政府が発表したもので、海外に依存しているDNSなどを自国のサーバーに切り替えて通信経路を再ルーティングし、国内でのネットワークが通常通りに利用できることを確認できたというもの。さながら「デジタル鎖国」ともいえる今回の措置だが、永続的に切り離す措置ではもちろんなく、サイバー攻撃が発生した場合に備える、いわば避難訓練に相当する内容。とはいえ、政府機関や民間プロバイダーが一体となって行う試験だけに、関連法の整備も含めて長年の準備が必要だったようだ。ちなみに同国内では、ユーザーが送信した画像や動画を含む全てのデータをプロバイダーが保存することを義務付ける法律が施行されており、今回の実験も国内で流通するデータの監視に利用できることが指摘されている。
- Учения по устойчивости Рунета прошли успешно(Интерфакс)
https://www.interfax.ru/russia/689098