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表示先の国によって国境線の位置が違う? Google マップの表示に「仕方ない」との声も
2020年2月19日 06:00
Google マップが、国境線について諸説あるエリアを、表示先の国によって変更していることが報じられ、一部で波紋を呼んでいる。
これはThe Washington Postが報じたもので、インドとパキスタンがそれぞれ領有を主張するカシミール地方において、それぞれの国でGoogle マップを表示すると、それぞれの領土として表示されるというもの。このほか類似の例として、モロッコ南の国境線やフォークランド、さらには日本海の表記の問題も挙げられており、同紙が掲載した動画でその実例を見ることができる。同紙の取材に対してGoogleは、紛争地域や国境の問題には中立を保ち、灰色の破線の境界線を使用して客観的に表示していること、また、Google マップのローカルバージョンがある国では、名前と境界線の表示にあたって現地の法律に従っていると回答したとのことだが、実際にはかなり偏向しているとの指摘も。一方、万人が納得する解はないとの観点から、落としどころとしては仕方ないのではという意見もあり、評価は真っ二つに割れているようだ。こうした仕様はほかのマップアプリでも存在しているようで、対応の良し悪しはともかく、そうした仕様であることを知っておく必要はありそうだ。
- Crimea, Kashmir, Korea — Google redraws disputed borders, depending on who’s looking(The Washington Post)
https://www.washingtonpost.com/technology/2020/02/14/google-maps-political-borders/