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誰が何のために? 作者逝去で放置されていたソフトが突如ホームページ更新の怪

 作者が逝去して以来、約2年にわたって放置されていた海外ソフトウェアのホームページが10月に入って更新されていることが分かり、さまざまな憶測が飛び交っている。

 これはMac用のFTPクライアントソフト「Yummy FTP Pro」。Mac用としては定評のあるソフトだったが、2018年8月に作者が亡くなったことで更新は途絶え、32bitのソフトはmacOS Catalina(10.15)以降で動作しなくなったまま、ホームページは放置されてきた。ところがこの管理者不在のはずのホームページが、2020年10月にアップデートされていたことがこのたび判明した。ページのデザインが一新されてコピーライト表記が「2021 Yummysoftware.com」となり、トップページに日付が追加されたことを除けば目新しい情報はないが、OS X Mountain Lion(10.8)以降で動作するメジャーアップデート版「Yummy FTP Pro 2」へのダウンロードリンクは省かれている。つまり第三者が公式を装って何らかのスパイウェアを配布している事実はないようなのだが、今回の更新にまつわる情報も一切なく、誰が何のために行っているのか意図が分からないため、さまざまな憶測が飛び交っている。続報を待ちたいところだ。