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枯渇していたはずでは……総数の約4%にもあたる大量の空きIPv4アドレス、突如放出

 枯渇が叫ばれていたIPv4アドレスが大量にリリースされ、無名の企業の管理下となったことが判明し、海外で大きな話題になっている。

 これは米国防総省に割り当てられていたIPv4アドレスで、その数はなんと1億7500万個。IPv4アドレスの総数が約43億個というから、その約4%に相当する数が突如出回るという、空前絶後の出来事だ。長年使われていなかったIPアドレスを大学などがリリースすることはまれにあるが、謎とされるのは、今回これらのIPアドレスを管理することになったのが、事業内容すら不明な無名企業Global Resource Systems社であること。米国防総省は今回の件について、IPアドレスの不正利用を防止する取り組みであり、所有権そのものはいまなお同省にあるとコメントしているが、そのほかの詳細は今のところ不明だ。なお、このリリースは今年1月、トランプ元大統領が辞任する直前のタイミングから始まったが、特に同元大統領の指示があったわけではなく、なるべく話題にならないタイミングを狙ってIPアドレスの放出を行おうとした可能性が指摘されている。