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SanDiskブランドのWD製ポータブルSSDでデータ消失につながる不具合。海外では複数の訴訟に発展

 SanDiskブランドのWestern Digital製ポータブルSSDでデータ消失につながる不具合が発生していることが明らかになり、海外を中心に波紋が広がっている。

 これはWestern DigitalがSanDiskブランドで販売しているポータブルSSD「Extreme」シリーズおよび「WD My Passport」シリーズの一部製品で、ドライブが認識されなくなるというもの。同社は5月、それらの製品が「コンピューターから予期せず切断される原因となるファームウェアの問題を特定した」として、対策ファームウェアをリリース。影響を受ける製品として以下の5製品を挙げている。

  • SanDisk Extreme Portable 4TB(SDSSDE61-4T00)
  • SanDisk Extreme Pro Portable 4TB(SDSSDE81-4T00)
  • SanDisk Extreme Pro 2TB(SDSSDE81-2T00)
  • SanDisk Extreme Pro 1TB(SDSSDE81-1T00)
  • WD My Passport 4TB(WDBAGF0040BGY)

 あわせて「当社は製造プロセスでこのファームウェアの問題に対処しており、この問題が現在出荷中の製品に影響を与えていないことを確認できている」としていた。

 しかし、海外メディア「The Verge」などによると、依然としてドライブが認識されなかったり、データが消失する問題が発生しているとの指摘があり、海外では本件にまつわる訴訟がこれまでに少なくとも3件発生しているという。The Vergeでは、同メディアからの質問状に対してWestern Digitalが沈黙している一方で、大幅な割引を行ってこれらの製品を継続販売しているとして、同社のPR担当の対応に疑問を投げ掛けている。