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テック系サービス御用達のトップレベルドメイン「.io」、領有権返還により消滅の危機?

 トップレベルドメインの「.io」が終了するのではとの噂がネットを駆け巡っている。

 「.io」は、英国領インド洋地域チャゴス諸島に割り当てられたccTLD(国コードトップレベルドメイン)で、データ入力/出力(input/output)を意味する「io」の文字列が使われていることから、ここ数年、テック系のスタートアップやサービスでの採用例が相次いでいる。今回問題になっているのは、英国政府が1814年から管理してきたこのチャゴス諸島の領有権をモーリシャスに返還することを発表したため、この「.io」が近い将来に消滅してもおかしくない状況になっているというもの。現時点ではまだ領有権の返還が発表されただけで、条約の締結までにはまだ時間がかかりそうだが、「.io」のドメイン名を所有するユーザーにとっては気が気でないというわけだ。

 トップレベルドメインやIPアドレスなどのインターネット資源を管理するIANAには、古くなったccTLD(基盤となる国・地域が存在しなくなった場合、または、関連するISO標準から国コードが削除された場合)は5年以内に廃止するという規定があり、これが適用されるか否か次第といったところだが、延長の可能性もあり、先行きは不透明だ。ひとまず新規の取得については、慎重になったほうがよいかもしれない。