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「.aq」ってどこのドメイン? 「ccTLD地球儀」をJPRSが公開、ccTLD一覧ポスターも

 株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は、ccTLDを一覧にしたポスター「2020世界ドメイン紀行」と、仮想の地球儀にccTLDがマッピングされたウェブコンテンツを公開した。中学校、高等学校、高等専門学校に向けたコンテンツで、ポスターは希望する学校に無償で配布する。

 ccTLDとは「Country Code Top Level Domain」の略称で、世界中の国・地域に割り当てられたドメイン名のこと。日本のccTLDは「.jp」だ。

ポスターで見る「ccTLD」

 2020世界ドメイン紀行のポスターは、原子記号表のようなデザインで、1つの枠にccTLD、国または地域とその特色が書かれている。そのため、ドメイン名だけではなく、世界各国・地域の特色が学べる。

「2020世界ドメイン紀行」ポスター

 具体的な利用例として、中学の「技術(情報分野)」や「社会」、高校の「情報」や「地理歴史」の教材、インターネット教育の一環として学年全体へ配布したり、インターネット関連の部活動での配布・活用することを挙げている。

 2020世界ドメイン紀行のポスターを希望する教育機関は、プレスリリースに書かれた項目を記載し、メールまたはFAXでJPRSに申し込む必要がある。申し込み期間は12月5日までで、順次発送される。また、JPRSでは必要に応じて増刷する予定だとしている。

 なお、2020世界ドメイン紀行のポスターはPDFファイルでも無償で公開されている。

地球儀で見る「ccTLD」

 2020世界ドメイン紀行のウェブサイトでは、ウェブブラウザーで閲覧できる仮想の地球儀を回すと、丸印が世界中に点在して表示される。この丸は、ccTLDが割り当てられている国の首都または地域を示している。丸を選択すると、ポスターと同様にccTLD、国または地域名、特色の3つの情報が表示される。また、左上の「国名・地域名」「ccTLDから選択」でも検索できる。

 2020世界ドメイン紀行の地球儀を回していると、いくつもの興味深いことが見つかるだろう。その1つが「.aq」というccTLD。これは、南極に割り当てられているccTLDだ。また、アメリカ合衆国のccTLDは「.us」だが、見かけることはほとんどない。

ウェブブラウザーで閲覧できる地球儀。ワシントンの丸を選択する
アメリカ合衆国のccTLD、国名、特色が表示される

 このようなccTLDは、世界中の国・地域に251ドメインが割り当ててある。国家の数は、国連加盟国は193カ国、日本が承認している国は195カ国で、日本も加えて196カ国という目安がある。これに対してccTLDは、251にも上る。国だけではなく、多くの地域にも細かく割り当てられていることが分かるだろう。

 JPRSでは、2020世界ドメイン紀行のポスターおよびウェブサイトを制作したのは、「生徒たちが日常的に利用していながら、普段あまり意識することのないccTLDについて、ポスターというツールを用いて理解を深めてもらう」ためだとしている。