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いにしえの56Kモデム12台を連結してブロードバンド化、YouTube再生に成功した動画が大人気

 古(いにしえ)のダイヤルアップモデム12台を連結して668kbpsの“ブロードバンド速度”を実現し、YouTube動画の再生に成功する様子を収めた動画が、公開初日に10万再生を達成するなど大人気だ。

 これはYouTubeチャンネル「The Serial Port」が公開したもので、現代の技術を利用し、56kbpsのダイヤルアップモデム12台を組み合わせることで、2000年時点での米国でのブロードバンドの定義(200kbps)を超えるダウンロード668kbpsという驚異の通信速度を達成したというもの。動画では、これらダイヤルアップモデムが一般的だった90年代後半のインターネット環境について紹介したのち、マルチリンクPPPなどの技術を用い、YouTube動画をダイヤルアップで鑑賞するにはどれだけの帯域が必要かを計算。VoIPゲートウェイやシリアルポートの増設などを経て、何度か失敗しつつもモデムを2台、4台、8台、そして12台と増やしていき、668kbpsのダウンロード速度を達成するまでの過程を紹介している。

 投稿者は「どれほど興奮したかを説明するのは難しい」「これはマルチリンクPPPとダイヤルアップモデムに対する完璧なオマージュのように感じられる」と大興奮。ちなみにギネスブックには4台を超えるモデムが使用されている記録は見つからないそうで「もしかしたら世界記録かもしれない」と、これらの成果を振り返っている。

Pushing Dial-up Modems Further Than We EVER Thought Possible(The Serial Port)