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十数年前に話題になった「アップル従業員のサムスンさん」、インタビューで当時を述懐

 「アップル従業員のサムスンさん」として十数年前に話題になった男性が、その後、Appleを退職、改名することになったいきさつを、海外メディアのインタビューで語っている。

 これは、バンクーバーにあるApple直営店の従業員だったSam Sung氏。競合メーカーとそっくりの名前を持つ同氏、話題になった発端は、Apple直営店で勤務していたときの名刺を何者かが掲示板にアップしたこと。その物珍しさにネットで瞬く間に画像が拡散した。Apple本社の耳に入って事情聴取が行われ、直営店から異動させられる憂き目に遭ったほか、顧客の問い合わせにも同氏が特定されないよう指示が出ていたのだという。

 その後、同氏はAppleを退職、別の業界へと転身する一方で、この件もあって異なる姓へ改名する道を選択。その理由について、「Business Insider」のインタビューで「名前が冗談のネタになるのを避けたかったのもあるが、英語化されていない姓を持つことで差別を受けるのが怖かった」と語る一方、もっとありのまま楽しめばよかったかもしれないと当時を述懐している。ちなみに退職後、拡散のきっかけになった名刺と当時のユニフォームをチャリティーオークションに出品し、2500ドルで落札されたことも明かしている。