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仕事の重要データの保存や電帳法対応にBDドライブがイケてる理由~100年超保存で低コスト、災害にも強い!

重要な業務データをバックアップするとき、みなさんはどこに保管しているだろうか。クラウド? それともパソコンのHDDやSSD? 自宅やオフィスのLANに接続したNAS(ネットワークドライブ)で管理している、という人もいるかもしれない。

どの方法にもメリットとデメリットがあるけれど、有効な選択肢がもう1つ存在する。それはBlu-rayディスク(BD)ドライブだ。光学メディアといえば、数年で媒体が劣化してしまうようなイメージがあるが、実際はそうではない。今や100年を超える長期保存にも耐えられるよう進化しており、高い信頼性を誇っているのだ。

この2024年1月1日からは改正電子帳簿保存法が施行され、個人事業主や企業においてデータを安全に保存することの重要性が一段と増している。今回はそうした会計関連の文書データや、その他業務データのバックアップになぜBDドライブが向いているのか、じっくり解説していきたい。

電子帳簿保存法に適したデータ保管手段は?

まずは2024年1月1日から施行された電子帳簿保存法について簡単におさらいしておこう。この法律は、国税関係の帳簿や決算書類、取引した際の請求書や領収書など、会計関連の書類を電子データで保存するための要件を取り決めたもの。重要な点をざっくりピックアップすると、下記が挙げられる。

【電子帳簿保存法の代表的な要件】

  • 電子データで受け取ったものは電子データで保存する
  • 紙ベースの書類も原則電子データにして保存する(手書き以外)
  • 訂正・削除の記録が残るようにする、または改ざんを不可にするなど、電子データについて一定の「真実性」の担保が必要
  • 日付、金額、取引先等による検索を可能にするなど、電子データについて一定の「可視性」の担保が必要
  • 電子データは5~10年間保管しなければならない

要するに、会社(個人事業主)として管理すべき会計関連の書類は電子化して、改ざんを防止しながらいつでも取り出せるようにしつつ、長期間に渡って保存しておく必要がある、ということ。ほとんどの企業・個人は会計ソフトなどでデータを管理していると思うが、万一を考えるとバックアップも必要で、その方法をどうするかが課題になってくる。

考えられるバックアップ手段はいくつかある。たとえばクラウドストレージサービスや外付けHDD、ローカルネットワーク上のNASが代表的だ。しかし、クラウドはそのサービス自体やネットがダウンしたときにアクセスできなくなる弱点があるし、外付けHDDは故障のリスクが気になる。NASは特に初期コストの大きさがネックになりやすく、会計関連のデータ保存に限定すると、数TBのストレージ容量をもつNASはオーバースペック気味でもある。

パイオニア製BDドライブ「BDR-WX01DM」の特長

そこで新たな候補として提案したいバックアップ手段が、BDドライブなのだ。なかでもおすすめの機種がパイオニアの「BDR-WX01DM」。多くのPCで利用しやすいUSB接続の外付けモデルで、Blu-rayの他にDVD/CDの記録用・再生用ディスクに対応する。WindowsはもちろんmacOSでも利用可能だ。

パイオニアのBDドライブ「BDR-WX01DM」

BDR-WX01DMの最大の特長は、データの長期保存の仕組みに関する国際規格「ISO/IEC 18630」と国内規格「JIS X6257」の両方に準拠していること。さらに、第三者機関である公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)からJIS X6257に準拠する初期記録品質と長期保存性能の認証も取得。いずれもデータの記録品質を担保する手法などを規定したもので、これらの規格に準拠しているということは、長期に渡って安全にデータを保存できる高い信頼性を備えたハードウェアであるという意味になる。

加えて、そもそもBlu-rayディスクなどの光学メディアの追記型は、原理的には追記型でWrite Once、つまり一度書き込んだデータは編集や削除ができないという特性を持っている。改ざん防止が求められる電子帳簿保存法への対応にも適した保存方法なのだ。もちろん、高品質に保存できるという信頼性は、会計関連データ以外の業務上の重要ファイルの保管にも役立つのは間違いない。

では、「BDR-WX01DM」が他のバックアップ手段と比べて具体的にどういった点で優れているのだろうか。メリットをいくつか挙げていこう。

「BDR-WX01DM」の詳しい情報はこちら

メリットその1:比較的低コストでの導入が可能

まず1つ目のメリットは、低コストであることだ。BDR-WX01DM本体の実売価格は約6万円で、さほど高価ではない。これにランニングコストとして記録用の光学メディアが加わるが、後ほど詳しく紹介する長期保存に対応した25GB容量のBD-Rメディアは、3枚セットで実売2100円(700円/枚)となっている。

絶対的な保存容量だけ見れば、テラバイトクラスの大容量外付けHDDやNASと比べて少ないことは確か。1GB単価で見ても差は大きい。ただ、テラバイトクラスの容量が書類データの保存に必須かと言われると、決してそうではないだろう。PDFファイルやExcelファイルなどがメインであれば、数は多いとしても1つ1つのファイルサイズは小さく、ストレージ容量をそこまで消費しないはずだからだ。

大量にある取引関係の書類データ。それでも1つ1つのファイルサイズは小さめ

その意味で25GBという容量は、書類データの保存にはちょうどいいボリュームと言えるのではないだろうか。ちなみに筆者が自分の会社を立ち上げてからこれまでの約7年間に渡る会計書類等のデータを合計したところ、4.5GBほどだった(紙の領収書類などはスキャンしてすべてPDFにしている)。

1人会社なので少なめということもあるだろうけれど、もし今後1年に1GBずつ容量が増えていったとしても1枚のメディアに20年分以上追記しながら使える計算になる。それより従業員が多い会社だと1年で1枚分は使うことになるかもしれないが、ランニングコストとしてはほとんど誤差みたいなもの。光学ドライブ&ディスクは、意外とコスト負担を抑えられるのだ。

メリットその2:100年を超える長期保存に対応

「BDR-WX01DM」は、長期保存対応のBD-Rメディア(「IPS-BD11J」シリーズ)と組み合わせて利用することで、100年超ものデータ保管が可能になる。磁気ディスクのHDDやフラッシュメモリのSSDでは到底実現できない長寿命で、電子帳簿保存法で求められる最大10年の保存期間を余裕でカバーしてくれる。

長期保存対応のBD-Rメディア「IPS-BD11J」

「光学ディスクってそんなに長く保存できるんだっけ?」と思う人もいるかもしれない。CD-RやDVD-Rに書き込んで数年間保管していたものの、取り出してみたら記録面が剥離するなどして読み取れなくなっていた、といったようなSNSでの書き込みも散見される。が、光学ディスクすべてが劣化しやすいわけではない。

光学ディスクや記録したデータの寿命は、主にディスクの品質の高さと、記録するときの精度の高さに左右される。たとえばIPS-BD11Jシリーズのディスクは、データ記録層に独自の劣化しにくい素材を使用するなどして長期保存に耐える品質を実現している。また、BDR-WX01DM本体は、そのディスクと専用ライティングツール「DM Archiver」を使用した場合に、ISO/IEC 18630およびJIS X6257に準拠した記録が可能になる「DM for Archive」に対応する。

専用ライティングツール「DM Archiver」

このDM for Archiveでは、ディスク上の記録した箇所が規格に準拠した品質を満たしているかどうかを確認し、品質を満たしていなければ別の代替エリアに記録をやり直す、というアルゴリズムになっている。一般的な光学ディスクや光学ドライブでは、こうしたディスクの品質やアルゴリズムを考慮した設計にはなっておらず、長期保管に影響をおよぼしそうなエラーがあっても交替エリアに記録をやり直す仕組みになっていないため、長期間保管しているとその影響が出やすいのだ。

なお、「100年超の保存が可能」という触れ込みは、仕様上の最大性能を大げさにアピールしたものではない。ISO/IEC 16963で規定された試験を実施しており、温湿度が管理された環境では数千年もの保存期間を確認、一般的な温湿度環境で試験結果を置き換えた場合であっても100年以上の保管期間が見込めるのだそう。

100年以上の長期保存が可能なDM for Archive対応BD-R

独自素材が使われている「IPS-BD11J」の記録層

したがって、記録したディスクの保管方法についても極端に気を使う必要はない。もちろん直射日光に当たり続ける場所や、温度変化があまりに大きい場所、湿度が極端に高い場所なんかに長期間放置すると寿命を縮める可能性はあるが、他の書類と同じようにオフィスのキャビネットにしまっておくならまったく問題ない。

メリットその3:災害時、ネット不通時における高い耐久性&冗長性

災害大国と言われる日本において、データの消失・破損リスクへの対策は避けられない課題だ。この点、HDDやSSDといった精密機器は脆弱なところがあると言えるだろう。地震・津波・洪水のような自然災害が発生すると、衝撃や浸水によって故障する可能性が非常に高い。運良くデータの完全な破損には至らなかったとしても、一度浸水などした精密機器からデータを救出するには専門業者による作業が必要で、莫大な費用がかかる。

それに対してクラウドストレージなどのサービスは、日本各地や世界各地のデータセンターにデータが分散保管されている場合があるため、災害にも強いと言われている。データセンター自体も頑丈に作られているものが多く、安全だ。ただし、オフィス周辺が災害に巻き込まれればインターネットへのアクセスが遮断され、クラウドが利用できなくなる可能性があるし、停電になればそもそもパソコンやネットワーク機器などは(バッテリー駆動でない限り)使えなくなる。

構造がシンプルな光学メディアは水没などのトラブルにも強い

一方、BDR-WX01DMのような光学ドライブと光学ディスクの組み合わせは、それらよりも緊急時における冗長性・耐久性が高い。まず、パソコンに直接つないで使用する機器のため、ネットワークがダウンしていても使用できる。BDR-WX01DMは精密機器なので災害によって故障するかもしれないが、ディスクのほうはシンプルな媒体のため水没したとしてもダメージが少なく済み、データが守られることも多いだろう。

また、ノートパソコンとUSB接続の一般的なBDドライブさえあれば、ディスクをセットするだけでデータを読めるという汎用性の高さがあり、停電にも強い。インフラの完全復旧を待つことなく、業務に必要なデータを素早く取り出して、事業の継続を図ることができるのだ。

BDR-WX01DMは動作に付属ACアダプタが必要。停電時はAC出力のあるモバイルバッテリ-やポータブル電源などを使おう

メリットその4:使い勝手の良い媒体で、管理しやすい

ドライブ本体とディスクに分かれていることによるメリットは多い

光学ディスクというメディアは、使い勝手や管理の面でも優れているポイントが多い。先ほどの災害時の例でも書いたように、ドライブ本体とディスクという2つのハードウェアに分かれていることで、本体が壊れてもディスクは生き残る可能性が高く、一般的なBDドライブを調達できれば問題なくデータが読み込める、という汎用性の高さがまず1つ。

BD-Rの場合、最大12倍速(54MB/s)で読み書きできるのも、バックアップメディアとしては比較的高速で使い勝手がいい。当たり前のことだが、HDDなど一般的なドライブと同じように扱えるので、保存しているファイルの検索、読み込みはいつも通り。書き込みについても、試しに筆者の会社のデータ約4.5GB(約6000ファイル)を「DM Archiver」を使って保存してみたところ、かかった時間は9分40秒だった。これくらいなら週1回、もしくは月1回といった頻度で業務終わりに手動バックアップするのも苦にならないだろう。

「DM Archiver」を使い、筆者の会社のデータ約7年間分を保存してみる

ディスクのタイトルを設定。暗号化にも対応している

データの書き込み中

完了すると「DM for Archive」による記録ができたことを表示。かかった時間は10分弱

管理面では、ネットワークを経由することなくローカル環境のみでデータを扱うことになるため、ディスクを鍵付きのキャビネットなどでしっかり管理している限りは不正アクセスや情報漏洩といったトラブルに遭いにくいのもメリットだ。

ディスクをケースに入れた状態でも薄く軽量で、持ち運びがしやすく、保管するスペースも最小限で済む。紙書類の扱いに近いこともあり、DXがなかなか進まない現場でも受け入れやすい側面もあるかもしれない。

クラウドなどと組み合わせ、安定した事業運営を

BDドライブのBDR-WX01DMと長期保存対応のディスクを組み合わせたバックアップ手段は、コストパフォーマンスが高く、災害など緊急時の対策にも有効であることがおわかりいただけただろうか。電子帳簿保存法への対応どころか、自社を100年企業として存続させるのにも余裕で対応できるポテンシャルを備えていたりもする。

しかしながら、日々の業務のなかでデータを扱うときは、クラウドサービスやクラウドストレージのほうが圧倒的に利便性が高いこともたしかだ。既存のクラウドサービスや業務システムは活用しつつも、万一に備えるためのバックアップ用途としてBDドライブを利用することで、継続性の高い事業運営が可能になる。個人事業主や中小企業、あるいは大企業の部署ごとのデータバックアップに上手に活用したいものだ。

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