イベントレポート

Interop Tokyo 2018

無線LANで約2.5kmを接続できる長距離アクセスポイント、TP-Linkが展示

D-Linkは壁面埋め込み型の11ac Wave2対応Wi-Fiアクセスポイントを展示

 6月13日から15日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「Interop Tokyo 2018」に、ティーピーリンクジャパン株式会社(TP-Link)が出展。長距離Wi-Fiアクセスポイント「CPE510」などを展示している。

 CPE510は、IEEE 802.11n/aの5GHz帯(W56)のみに対応する屋外専用のWi-Fiアクセスポイント。13dBiと高利得の偏波指向性アンテナを2基内蔵するなど、独自の機能やパーツを使用することで、CPE510同士のポイントツーポイント接続であれば約2.5kmの長距離通信が可能となっている。

IEEE 802.11n/a対応の長距離Wi-Fiアクセスポイント「CPE510」
すでに海外では発売済みの屋外専用アクセスポイント(左)も参考展示されていた

 なお、1台のCPE510に複数端末から接続する場合は、「80~100m程度で通信が行える」(TP-Link)とのことだ。例えば、ゴルフ場の各所に設置すれば、どのコースからもコテージ内のインターネット回線へ接続できるという。また、敷地の広い農場や海の家、公共施設などでも、快適なWi-Fi環境を実現できるとしている。最大通信速度は300Mbps。本体底面には、100BASE-Tに対応し、PoE給電にも対応する有線LANポートを装備している。

 ネットワーク内に設置したすべてのCPEを一括で管理できるソフトウェア「Pharos Control」も無償で提供している。

ゲーミングルーター「Archer C5400X」や各種スイッチングハブも

 TP-Linkが今年1月末に発表し、6月中に出荷予定のゲーミングWi-Fiルーター「Archer C5400X」は、IEEE 802.11ac/n/a/g/bに対応し、最大通信速度2167Mbpsの5GHz帯×2と、同1000Mbpsの2.4GHz帯×1のトライバンドに対応する。赤と黒のカラーリングや8本の大型外付けアンテナが、いかにも“ゲーミング”といった容貌だ。

IEEE 802.11ac/n/a/g/b対応ゲーミングWi-Fiルーター「Archer C5400X」。8つの有線LANポートはリンクアグリゲーションにも対応する
既発売のスマートプラグ「HS105」(右)と、今後発売予定のスマートライト「KL130」(左)。いずれもスマートフォンアプリ「Kasa」や、Amazon Alexaによる音声でのコントロールに対応
IEEE 802.11acに対応した天井取り付け型のWi-Fiアクセスポイント「EAP245」。最大通信速度は1300Mbps(5GHz帯)または450Mbps(2.4GHz帯)で、3×3 MIMOとPoE+(IEEE 802.3at)給電に対応
高いコストパフォーマンスを誇るTP-Linkの各種スイッチングハブも展示されていた

壁面埋め込み型の11ac Wave2対応Wi-Fiアクセスポイント、D-Linkが展示

 一方、ディーリンクジャパン株式会社(D-Link)は、発表されたばかりの壁面埋め込み型Wi-Fiアクセスポイント「DAP-1880AC」を展示していた。2018年夏ごろに出荷の予定。

 IEEE 802.11ac Wave2に対応し、2×2のMU-MIMOに対応。JIS規格のスイッチボックスに準拠し、ギガビット対応の有線LAN用ポート×1と、電話回線用ポート×1も備えている。