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テレワークで活用できる製品・サービスをまとめた一覧、日本テレワーク協会がPDFで無償公開

 一般社団法人日本テレワーク協会は、テレワークの導入時に必要なソフトウェアやハードウェアをまとめたガイド「テレワーク関連ツール一覧」の第6.0s版を公開した。同協会のウェブサイトからPDFファイルを無償でダウンロードできる。

「テレワーク関連ツール一覧」の第6.0s版

 このテレワーク関連ツール一覧は、「テレワーク導入時に検討すべきネットワーク及び各種ツール(ソフトウェア・サービス等)を、テレワーク推進担当者に対して提示すること」を目的としている。

 しかし、企業によってネットワーク環境やPC、セキュリティポリシーなどが異なるため、「前提となるICT環境」として、テレワーク関連ツール一覧にて前提されるICT環境が示されている。

 この前提となるICT環境として接続回線は、事業所からのインターネット接続/事業所間接続/無線接続、 利用端末として会社支給PCは、ファットクライアント/シンクライアント、従業員が個人で利用している端末を業務でも利用するBYODの例が挙げられている。そのほかには、セキュリティとテレワーク環境において導入すべきソフトウェアやハードウェア、サービスが示されている。

 一例として、事業所のインターネット接続回線については、VPN接続を行う場合は、固定IPアドレスが割り当てられるサービスを利用することが多いとされている。しかし、社外のPCからVPNで社内ネットワークに接続するのはセキュリティ上のリスクがあるという。

 会社支給のノートPCの注意点として、紛失時の情報漏えいに備えてHDD/SSDは暗号化を検討する必要がある。また、在宅勤務で用いるPCは、家族による利用防止のため、指紋認証を推奨している。

 このようにテレワークに必要なハードウェア、ソフトウェア、サービスは多岐にわたる。「テレワーク関連ツールの特徴比較」では、具体的な製品やサービスがまとめられている。

 チャットツールは、サービスごとに概要・価格・特徴の3つの項目が表でまとめられている。また、リモートデスクトップのサービスは、「ファイル転送制限」「タブレット対応」「USBキーの使用」「リモートWOL機能」「価格」「所要導入工程」「特徴」と項目が多いため、比較する際に便利だ。

リモートデスクトップのサービス一覧。比較項目が多く、比較がしやすい

 また、実際にこれらの製品やサービスを組み合わせて利用している事例を集めた「システム構成 事例集」もあるため、参考になるだろう。