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テレワークの導入は企業戦略そのもの――冊子「テレワーク導入便覧」無償公開

「テレワーク導入便覧」

 株式会社ラックは、通常業務で継続的にテレワークの導入を目指す企業に向けた冊子「テレワーク導入便覧」を同社サイトにてPDFで無料で配布している。テレワークは現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策のために行っている企業が多いが、これを通常業務でも行うためのノウハウが掲載されている。

 テレワーク導入便覧は、「『テレワークの導入』は、企業戦略そのもの」「テレワークを実現する技術」「テレワーク導入によるセキュリティリスクと対策」の3部で構成されている。

 現在、テレワークの技術やセキュリティをまとめた冊子は数多く配布されているが、企業の経営に踏み込んだものは少ない。ラックは2017年からテレワークを導入し、現在は7割以上の従業員が完全にテレワークを実施しているという。この冊子では、そこで得られたノウハウのほかに、経営上の課題にも触れられている。

テレワーク導入における課題の分類

 株式会社クロスリバーが457社に行った調査によると、5月25日の緊急事態宣言解除時には78%の企業がテレワークを実施していたが、6月から7月にかけて一気に26%にまで低下している状態だ。

 しかし、新型コロナウイルス感染症はまだ警戒すべき段階で、事業継続を考える上でもテレワークを定着させる必要がある。そのためには、ラックでは「テレワークを新たな企業戦略として定着させる必要性がある」としているが、「多岐にわたる課題の解決をしなければならない」ことが原因で多くの企業が及び腰になっているとしている。